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スカウトマン時代

日焼けサロンでのアルバイトも3ヶ月ほど
して、1人立ち出来る様になった。

上野のという場所柄、夜勤の時間帯は飲み屋の黒服の様な柄の悪いお客さんが多く、非常にヒヤヒヤすることが多かった記憶がある。

店長からは店の接客スタイルとしてお客様との会話を大事にしなさいと言われていた私。
「また来るよ!」って言われてようやく合格点とのこと…

タンニング後のお客様に積極的に会話。
なんとなく接客も板について来た頃、私の人生を変える出会いが起きる。

夜の11時ごろ、1人の男性が来客。
短髪、色黒、切れ長の一重、アゴ髭。
細いインテリメガネ。
歳は30歳前後?
黒いピタッとしたTシャツにレザージャケット
顔には無数の切り傷。

生きてきた中で1番怖い顔だった……
ただ非常に清潔感の感じる印象。
これが本物のヤクザなのか??
柄の悪い客層の中でも一際雰囲気が違う。
18歳でも分かる、何かを感じた。

見た目で圧倒される。
なんとかマシンまで案内した私だが
なぜか好奇心がおさまらない。。
彼は本当にヤクザなのか?
なんの仕事をしてるんだ?

会話は不躾だったが普通であった。
気になって仕方ない私はゴミの交換を装い
共用の更衣室に侵入。
そこには和彫全開の男が立っていた😳

すぐにきびすを返して、受付に戻る。
「確実に本物だ😳😳😳」
なぜか興奮していたのを覚えている。

タンニング後に何の会話をしたら良いのか?
仕事なんて聞いたらキレられるかもしれない。でも彼が本物なら普段何をしているのか気になる…
興味しかない。

タンニングを終えて男が受付に戻る。
ドリンクを渡し、会話を開始。

当たり障りない世間話をしていると、男の携帯は鳴り止まない。
次から次に電話、メールの嵐。

会話をしていると案外優しく会話をしてくれている。
私は意を決して
「お仕事は何されてるですか?」
答えはわかっている。
そこから先に興味があるのだ。

ところが男から意外な答えが。

「スカウト」

「え?😲」
突飛な答えに思わず聞き返す。
「スカウト🧐?」

mayuge

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