【この手の番組が】好きな人には申し訳ないけど…

人の好きなものは色々あるという前提で、あえて書かせていただくんですけど。

テレビやネットでは日々、さまざまな番組が放送されていますが、僕はあまりテレビは見ないものの、日本のテレビ番組のジャンルは世界と比較してもかなり凝った作りになっていると思っています。

実際に、多くの優秀なクリエイターさんが番組作りに関わっているのを、僕は同じ業界の人として知っています。
ただ、その中にひとつ、どうしても好きになれない、というか「番組として成立しないのでは?」と思うジャンルがあって。

楽しんで見ている方も多いようなので、制作者の方に対しても非常に申し訳ないんですが……




「恋愛リアリティーショー」

が、どうしても受け入れられないんですよね。

リアリティーショー自体は、好きです。
幼いころは「電波少年」シリーズとか楽しんで見ていましたし。
ただ、「恋愛」に関するリアリティーショーは、何か「違う」と思ってしまうんですよ。

僕の頭が固いのかもしれませんが、殊「恋愛」に関する番組は、トークとかならまだしも、リアリティーショーはコンテンツとして成立しないのではないかと思っています。

それはなぜかというと、恋や色などの感情は、日常の中で起こる自然発生的なものだと思うから。

この記事を読まれている視聴者の皆様が思う以上に、番組って「構成」が存在するんですね。
これは「やらせ」とはまた違って、番組を面白くするために、事前にシチュエーションや仕掛けを、かなり綿密に作り込みます。
リアリティーショーの場合は、最終的な手綱を握るのが出演者というだけで、番組制作側の"作為"や”意図”がかなり入っています。
タレントではない一般の方を起用するのであればそれはそれはかなりの割合になります。

出演者側も、その番組側の作為や意図に応えるためにある程度、キャラクターを演じなければいけず、日常生活ではありえないような事態に対処しないといけない。
これを言い換えれば、恋心を無理矢理生みだそうとさせられていることになる。

でも、そういう環境の中で成立した恋愛って、はたして現実的と言えるかというと…僕は疑問が沸くのですね。
番組が終わった後、素の二人に戻っても、受け入れられるのでしょうか。

恋愛リアリティーショー以外のリアリティーショーは、色恋といった微妙な心情が絡み合うことがないので、出演者は与えられた指令をクリアすることに全力を燃やせる割合が高いと思うんです。

ただ、恋愛に関しては、人によって好みも違うし、何が好きかとかも異なるので、それを枠にはめようとするのは無理があるというか、出演者にとってもかなり虚構に近いものになるのではないかと。

もちろん、出演者の中でご結婚されている方々がいるのも知っていますし、こういう番組を見て「恋愛したい」と思う人たちが増えるというのはいいことだとは思います。

ただ、僕は今のところ、どうしても没入できないですね。
このジャンルが好きな人がいたら、申し訳ありません。

読んで頂き誠に有り難う御座います! 虐げられ、孤独に苦しむ皆様が少しでも救われればと思い、物語にその想いを込めております。よければ皆様の媒体でご紹介ください。