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朗読の勉強会

朗読の勉強会なるものに初めて参加しました。

声の出し方、話し方にコツのようなものがあって、それを会得すれば苦手な気持ちがやわらぐのだろうか、やわらぐといいなという淡い期待があったからです。

5、6人のグループに分かれて、その中でナレーションや台詞の役割分担をして、グループごとに順番に物語を読み上げていくということをしました。
講師の方がおっしゃっていたのは、一文字一文字を空目せずにゆっくり読むこと。そして、言葉や意味の短い連なりも、読点でくくられた一文も、一旦調子が上がり、そして下がる「へ」の文字をイメージして読むことの2点でした。

私に割り当てられた一文に込められた意味に思いを馳せ、同じグループの人たちそれぞれの声のトーンやスピード、醸し出す雰囲気を感じ、受け取って、その流れの中で私はどう表現するのか。
そこには調和も不調和もなく、お互いが共振している、という感覚だけがありました。

朗読にこんな面白さがあることにとても驚きました。
苦手意識を克服しようという気持ちで参加を決めた勉強会でしたが、そんなことを忘れてしまう体験でした。

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