Wheatfield under thunderclouds/Vincent van Gogh
置き去りにされたような世界で広がる麦畑をみている。
空と大地はぴっかりと分けられている。
画面の六割ほどを埋める空は全体に青空であるが、薄い軽い雲が一定のリズムを持って塗られている。
青と白が薄く混ぜられた線が空の構成要素である。
画面左には絵の具も盛り上がるほどうねりを持って、雷雲が静かに力を溜めるように発達している様子が観察される。
果てはあるのか、青い空の奥は暗くなっていく。
そうして視線を下げていくと、突如大地があらわれる。
でこぼこと曲がった空と大地の境界。