見出し画像

「汚れたハンカチ」

たとえ話で「汚れたハンカチ」の話があります。

ある人がハンカチを取り出しました。たいそう古ぼけてしわくちゃで薄汚れて見えました。
「ハンカチ汚いなぁ」
すると温厚そうな人が烈火のごとく怒りだしたのです。
「これは10年使っている大事なハンカチなんだ!毎日洗っているし汚くない!」
たかがハンカチなのになんでこんなに怒るんだろう

さて、なぜ彼は烈火のごとく怒ったのでしょうか。
一つは「ハンカチと自分が同化していた」です。
ハンカチ自体が否定されたことが、あたかも「その人自身が」汚れているように受け取ったのです。
アイデアも同じで、「そのアイデアだめだなぁ」と言われると、つい自分自身を否定されたように受け取りがちです。
でも相手は「アイデア」がダメだと言っているのです。
つい長年考えてきたり、思い入れが強いとアイデアと自分を同化しがちですが、そんな時はアイデアをそっと眺めてみましょう。 
「あれ意外と汚れているな」そんな発見があるかも知れませんね。

もう一つは「ハンカチにしみた物語」です。
もしかしたらそのハンカチは亡くなった奥様からのプレゼントかも知れません。人が感情を刺激されるときに、そのそばには「物語」が隠れています。
その物語を共有すると、もしかしたら相手の対応も変わるかも知れません。

大切な事は「感情は語っても感情的にならないこと」です。
先の場合は「亡くなった妻の贈り物を否定されたと感じて悲しかった」と相手に伝えるのは大切です。
しかし、感情に任せていきなり怒鳴られては対話になりません

まとめ

「対話」にとって自分の考えにしがみつかないこと、相手の物語を意識して聞く事、は根幹をなす大切な事です。
その二つを意識して「対話」を楽しみましょう


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?