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昨日の言葉

車内、ふたりの匂い。

匂いのお話は今回も。人の匂いが好きだと言っていた。

「大丈夫ですか?」と聞かれて、「大丈夫じゃない」と、言ってもいいと/甘えてもいいと私はこの人に対して思えていて、大丈夫じゃない時に大丈夫じゃないと言える人が居ることは、とても強い。

昨日も会えたのはもちろん夜。お互い仕事を終えた後。雨は降っていなかった。いつも夜、いつも真っ暗な中で会う数時間だな。

車を停めて、ふたりとも緩んで、内容の無い話をしたりして、少しだけ触れ合う。とてもささやかな体温と匂いを頂く。匂いは記憶に残る。まんまと残せてたらいい。

知らない面が多過ぎるし、全て理解出来るわけがない。知りたいとは思うけど、深入りされることを喜ばない人だろうし、私たちはこれでいいんだろうな、と思った。この人とはこの距離感、というのがその人ごとによって保たれてお互い良い気分ならもうそれでいいんじゃないかと全ての人に思う。そういう異性が数人居てくれたら、未来はもっと楽しいとも心底思っている。その数人は、わりと難しい。

空になりかけた心の容器を補充してくれる人。充電器のような人。顔も好きだし、身体も良い。この人の全部を理解出来るわけ無いと知っていたら、とても居心地が良い。向こうの気持ちなんて全く解らへんし、私と会う理由なんて別に無いだろうし単なる慈善事業かな??とすら思っているけど、楽しんでくれてたら何でもいい。