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星組1789 代役公演を観劇して

Bonjour !

という挨拶も、もう使うべきではないかな、とか考えちゃいます。今は留学してた頃とは違う生活だから。

だけどやっぱりフランス語に触れていたいから、フランス語の集大成を残したいから12月提出の卒論をさすがに頑張りはじめます。いや、頑張る、という言葉をもうあまり使いたくないんだった。これまでの記事に書いたように、私は以前精神の不調に陥りました。それから、「自分を繕って押し殺して過度に疲弊してまで頑張る」ことが良いことと思わなくなったからです。

だから、自分なりの精一杯をする。
そして何事もケセラセラ。なるようにしかならない。
そうやって卒論もやけどの治癒も取り組もう。(私は先月から新しいアルバイトを始めたのですが、勤務中にさっそく中程度のやけどをしました泣。それで少し気分が落ち込んでます。結構な傷になってしまったので跡が残りそうで嫌だな~。病院で処置と薬の処方はしてもらいましたが。皆さまもやけどには十分ご注意ください。もしも中~高程度のやけどをしてしまったらすぐ皮膚科に行ってください!!!跡にならないために!!!私は市販の軟膏とキズパワーパッドとかで直そうとしてたら、周りにすぐ病院行ってと後から言われ、行くのが遅くなったので。)

すみません、前置きが長くなってしまって。タイトルやハッシュタグから来てくださった方には私情を長々と失礼しました。文章にはその人の知性・品性、性格が出ると感じているので、こんなまとまりのない文章恥ずかしいです。もっと文章力を上げたいです。頑張ることに前向きになれないけど、スキル・レベルアップしたいわがまま人間です。

記事を見つけて読んでくださりありがとうございます。

今日はその「頑張る」に関連して、書こうと思っていた私の想いをつづりたいと思います。

先週、宝塚歌劇団星組公演、『1789』を観劇しました。

こちら、実は2回目でした。作品発表時から激戦が予想されていたこの演目。しかも今の星組で!!
私は1789オタクです、というか1789が私の進路を決めたといっても過言ではありません。どうしても観たくて母とチケ取りに躍起になった結果、有難いことに東京で2公演当選したのです。

7月中に1回観劇し、2回目もとても楽しみにしていました。

そんな中発表された、まこっちゃん(礼さん)の休演と代役での上演。

あの日、多くの方が、様々な心情を抱えたと思います。

私が思ったことは、ただ「劇団の、まこっちゃんの、その決断は正しいと思う」ということです。

まこっちゃんの詳しい心身の状態はわかりませんし、こちらが詮索することでもありません。でも公演を中断せざるをえなかった程の状況ならば絶対に休むべきであること。そして、公演中止による劇団・関連各所の損失をなるべく抑えるために、代役であっても幕を上げるべきであること。

代役の方々を始めとする星組生、スタッフの皆さまの対応を思うと、そこにどれほどの努力があったのか、想像に難くありません。
私たち観客のために幕を上げてくれて本当にありがとうございますという気持ちとともに、まこっちゃんを守るため、劇団の利益とその先の生活を守るためにそれでお願いしますとただ思ったのです。

そして迎えた観劇日。

あり(暁さん)ロナンが登場した瞬間、涙であふれました。想像を絶するプレッシャーの中この大役を引き受けてくれてありがとう、バトンを繋いで届けてくれてありがとう、と。(ありちゃん語り続きます)

その後もありちゃんが出てくる度に、2015年にフェルゼンとして初々しく頑張っていたありちゃんが様々な想いを抱えながら真ん中に立つ姿を見て涙。

ありちゃんの歌、芝居、ダンスがとてつもなく緊張感があり、もろく壊れそうでもあり、だからこそ尊かった。そのグラグラの元に醸成されたエネルギーと鉄の意志に涙腺がゆるまずにはいられなかった。

その日、ミュオタで1789好きだけど初宝塚、の親友と一緒に観劇したのですが、その子も「自分のような宝塚を知らなかった人に、大羽根やデュエットダンスまで宝塚の世界を完璧にお届けしてくれてありちゃんありがとう泣。忘れられない公演だった」と。ちなみに2幕頭の客席からの登場で、通路側に座っていた親友の真横でデムーランの天華えまくんが一度止まり、親友は驚きと興奮で言葉にならない声を発していました。

他の代役の方々も、もちろん本役の方々も、星組生全員が全身全霊をかけて作り上げた今日の1789の空間に、明日を生きるパワーをもらいました。
そして、私を鼓舞し、"フランス"を忘れないでいさせてくれた。

その後まこっちゃんは復帰され、千秋楽まで務められましたね。最後のご挨拶も号泣モノだったとレポを見ました。無事に終えられてよかった。

今回の出来事は、宝塚(に限らずだと思います)が変革していくだろう大きなきっかけとなったと思います。

稽古して本番は週6公演、そのうち半分もしくはそれ以上の日数が一日2公演の宝塚。それも兵庫・東京含め合計約3か月間。
プラス別箱公演とその稽古。
それ以外はレッスン、メンテナンスと撮影など他の仕事。

普通に考えて、働きすぎです。

特にトップさんは毎日その重責とともにいる。

それらをすべて自分で管理するって、一人の人間が抱えるにはあまりにも大きすぎると思うんです。言葉足らずでごめんなさい。

ありちゃんを始めとする代役の方々はおそらく数時間でその役を仕上げた。歌もセリフもダンスもフォーメーションも全てを!!!!!!

それを

「すごい!さすが宝塚の人だね!」

で済ませていいと、私は思いません。

舞台人を心身ともに追い詰めさせること、人間超越レベルのことを「頑張ってもらう」こと、それを美談にすること。

が、果たして許容されるのか。

宝塚は一握りの人しか立てない舞台だし、タカラジェンヌでいる限りは超人レベルの努力と生活管理能力が求められるのかもしれない。私たちも安くはないお金を払って手抜きの舞台は観たくない。

それでも、タカラジェンヌだって一人の人間であり、毎日の生活があり、その後の(役者)人生がある。

公演日数、スター制度、別箱制度、スカステなど…宝塚といえば、の仕組みが如何に特殊なものであるか、再度突き付けられたと思っています。

何も知らない一般人が出る幕はないかもしれません。
それでも、正解のないエンターテインメントの世界の仕組みを、私はずっと考えています。



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