中国へ観光ビザを取得せずに行く方法の話

まだ当人たちや東京女子プロレスのオフィシャルからのリリースはありませんが、5月31日に中国・上海にてかみーゆと角田奈穂さんが試合を行うようです。
大会を主催する香港のプロレス団体HKWFの公式instagramにて既に発表されているので、いずれご本人たちのSNSやtjpwオフィシャルからリリースされると思います。

そこで、応援に行かれる方、渡航を検討されている方に向け、私が昨年8月に中国を訪問した際の手順について実体験をもとに記載したいと思います。
ただし、昨年8月と情勢が変わっている可能性がありますので、記載通りに対応してもその通りに行かない可能性も内在しますのでその点はご了承下さい。
したがって、本記事内の内容については確定情報ではなく、参考程度にとどめておいてください。

まず、現在中国に渡航するためには原則として何らかのビザを取得する必要があります。
観光ビザ、就労ビザ等ビザの種類は色々ありますが、今回応援を目的とし、中国へ渡航する場合は観光ビザが一般的なものとなります。
その観光ビザを取得するためには様々な障壁が立ちふさがる事となるかと思います。
ビザの申請、ビザの受領のために中国大使館や領事館へ二度赴かなければならない。それも平日の日中にです。
申請についても写真の規定がとても厳しく、スマホやデジカメで自分で撮影、トリミングを行うような対応では申請時点で弾かれてしまう事が多いそうなので、写真屋で別途中国ビザ用の写真撮影を依頼する必要があるそうです。
オンライン申請フォームも日本語がわかりづらい部分が多い、大使館領事館が非常に混雑していて事前予約がなかなか取れない等のハードルは高いです。
そういった障壁を回避するための手法として、トランジットビザ免除制度を利用し、中国を訪問するというものです。

こちらの制度は観光や商用目的の訪問ではなく、中国を経由し、第三国へ出国するために一時的に中国へ入国する必要がある場合に発行されるビザです。
現在、中国においては特定の国際空港での乗り継ぎ時にのみ、この制度が適用されるようです。
そして、その対象となる国際空港に日本からも直行便が多く就航している上海浦東空港が含まれているので、上海に応援へ行かれる場合はこちらのビザ免除制度利用可能となります。

利用方法はとても簡単で日本から上海へ渡航する航空券、上海から日本以外の国へ渡航する航空券、日本以外の国から日本へ帰国する航空券の3点を用意するだけです。
注意事項の一例としては以下が挙げられます。
・日本との直行便往復では本制度は適用されない。
・第三国へ出国する航空券は座席まで指定している必要がある。
・中国到着から出発までの期間が144時間(6日間)以内である。
・残存有効期間が3か月以上残っている日本のパスポートを保有している。
・中国に滞在している間の滞在先(ホテル等)を証明できる。

私が渡航した際は、上海ではなく広州の空港でした。
成田→広州(ANA)、広州→ベトナム・ハノイ(中国南方航空)、ベトナム・ハノイ→成田(ベトジェット・エア)という乗り継ぎ方法を選択し、実行しています。
上記3ルート分の予約証明を事前に印刷し、広州の空港のカウンターで提出しました。
航空券と併せてホテルの予約情報も事前に印刷し、提出しています。
私はAgodaで予約し、Agoda上の予約情報を印刷したので大丈夫かと思います。

私のケースでは成田を出発する際、出国手続きまで滞りなく完了し、いざ飛行機へ搭乗というタイミングでANAの係員に呼び止められ、「広州ではトランジットで入国できるかわからない」との内容で飛行機の出発時間ギリギリまでめちゃくちゃ詰められました。
結果としては入国できたのでよかったのですが、日系や第三国の航空会社だと私のように詰められる場合もありますので、往路は中国系の航空会社を選択するのがベターかもしれません。

中国へ到着後は広州の空港においては通常の外国人向けイミグレーションカウンターとは別にトランジット利用者専用のカウンターがありました。
入国管理官と1on1の簡易的な面談を行い、入国許可を得て、再度イミグレーションカウンターに並ぶという流れとなっていました。
当然、日本語では対話できなかったので拙い英語でなんとか乗り切りましたが。。。
ちなみに広州の空港では空港内のインフォメーションカウンターの人も英語が通じず、市街地まで出るのに非常に困りましたが、上海であれば英語も多少通用するのではないかと思います。
それでも英語はあまり通じないものと考えていたほうがいいと思います。

また、私が渡航した際はWeb上で健康申告の登録が必要でしたが、昨年11月より健康申告は不要となっているようです。

長くなりましたが、以上となります。
今回の上海大会に出場する選手でマイケル・スー選手という方がいるのですが、個人的にこの選手が大好きです。以前に一度来日しているのですが、また日本でも見てみたい選手の一人です!
奈穂さんの中国遠征はこれが最後となってしまう可能性もあると思いますので、行かれる方は存分に楽しんできてください。
良い旅を!!



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