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「坂口恭平日記」日記(2)

個展「坂口恭平日記」を観に、熊本へ行ったときの記録です。
前回の記事はこちら


熊本二日目。

熊本市現代美術館へ。
会場に入ると音楽が流れていて、空間を丸ごと心地良さで包み込んでいた。
作品は撮影自由とのことだったので、目に留まったものを撮っていった。自分をフィルターに通して抽出する作業みたいで楽しい。

ナンバリングの字がかわいい

何か所か椅子が置いてあって、ちょっと座ってみたら座り心地の良さに驚いた。一日座ってぼうっとしていたくなる。

会場内で描かれた絵たち。
額装されたものより一層リアルな質感を感じる。

手編みのセーターは、ところどころ解れていたり毛玉ができていたり。日常的に使われている感じが良かった。


昼食は坂口さんの行きつけ、Jani スリランカキッチンへ。
運ばれてきたときに皿が傾いて、二種類のカレー(チキンとポテト)がしっかり混ざったのが見えて、少し可笑しかった。
中辛でもちょっと辛かったけど、食べ進めるうちに慣れていった。体の巡りが整いそうな味だった。

一旦ホテルで休憩して、また美術館へ。
当日なら再入場可能なのが嬉しい。
一度見たパステル画も、午前とまた違って見えるような気がして面白い。
スクリーンの前に置かれた椅子に座って、坂口さんが作品を制作している様子の映像を眺めていた。
その時、入り口の方から聞き覚えのある声が響いてきた。
もしかして。
会場内には入らず帰ったようで、直接姿を見ることはなかったけど、後でTwitterを確認すると坂口さん本人がここへ来たようだった。
あの時、坂口さんがすぐ近くまで来たのか、と思うとなんだか嬉しくなった。

この日は偶然、坂口さんの誕生日で、ART LAB MARKETでケーキセットが販売されていたのだけど、この時にはもう売り切れてしまったそうで残念だった。

美術館を出て、ホテル日航熊本のパン屋に入る。
いくつかのパンの名札の横に、小さく印刷されたパステル画と共に「坂口さんのオススメ」と書いてあってかわいい。
ノアフィグと桜あんぱんを購入。
お店の方がとても親切に対応してくれて、さすが一流のホテル、と思った。

青柳にも行ってみたかったけど、連日満席だという情報を目にしていたのと、格式高くて自分には見合わないと思って、外観を拝むだけにした。次に熊本に来たときには入ってみたい。
代わりといっては何だけど、サクラマチクマモト内にある寿司屋に入った。
チヌというネタを初めて食べた。粉末の緑茶が地元のと全然違う味で、まろやかなおいしさに感激した。
ホテルに戻り、昼間買った桜あんぱんで締めた。

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