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春は風のように

昔好きだった人との思い出ってありますか?
場所だったり、食べ物だったり、香りだったり、きっといろいろな思い出があると思うんですが、私は場所や食べ物よりも色濃く残っているのは、どんなものよりも曲かなって思う。
いろいろな曲が思い出に残っているのは間違いないんだけれど、その中でも一番思い出に残っている曲がBIGMAMAの”春は風のように”
この曲を聴くと、大好きだった友達のことを思い出すのです。彼と出会ったのは、3年前の夏の終わりのこと。はじめて会った時の緊張、動揺、胸のざわつきが、この時を越えることはもう二度とないんじゃないかなと思えるくらいには、記憶に残ってる。それから彼とは、飲みに行ったり、カラオケに行ったり、いろいろなライブにも行ったし、もちろんBIGMAMAも行った。
BIGMAMAのライブで二人で”春は風のように”は一度も聞いたことないんですけど。でもこの曲を聴くと、走馬灯のように今まで彼と過ごしてきた思い出が蘇る。いい思い出も、悪い思い出も含めて。どの季節を思い出しても、すべてに彼がいて、でも決してそれが悲しいマイナスな感情ではなくて、むしろこの曲を聴く度に彼がいたという存在証明になっている気がして、私は幸せだなと思える。
誰よりも音楽の趣味も合うし、彼のおかげで知ることができた音楽・バンドはたくさんあるし、影響を受け、私も彼に影響を微力ながら与えた人だと思う。一緒にいた時間は心地よくて、とっても楽しくて、私の人生に色を付けてくれたそんな存在です。次会えるのは、少し肌寒くなった秋かな。それとも、街中の景色がキラキラしてる冬かな、もっと先の桜の花が散ってあったかい春かな、それとも打ち上げ花火が華やかに上がる夏かななんて考えながら、気長に帰ってくるのを待とうかなって思ってるよ。またいつかね。


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