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【プロダクト開発のしごと】

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個人的におもろかったー!と思った本を紹介していきます。好きなジャンルは、心理学・哲学・デザイン・文化人類学、たまに健康が入ってきます。
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2020年6月の記事一覧

足るを知る。につきるのでは(ロバート H フランク:幸せとお金の経済学)

収入が増えない時代のコスパ最強の金銭感覚。他人と比べたとき、あなたは中流から下流へ落ちていく―。世界の幸福学に影響を与えた、NYタイムズ紙で話題のお金の話。 読み始めたきっかけ数年前にネットで書評を見かけ、気になっていたので購入して、案の定積ん読していた本。やっと読んだ。。という達成感で書く。 要は、以下の3つに絞られると思う 1)コンテクストによって地位財・非地位財の重要性は変わる2)周りのコンテクストに流されると無駄な出費が増えるから注意2)地位財にお金を投下しても

身近で具体的なことに力を注ぐ(西村佳哲:いま、地方で生きるということ)

この本を読み始めたきっかけ私は今回取り上げる「いま、地方で生きるということ」の著者 西村佳哲さんの本は全て読んでいる。結構影響をうけていて。そもそも影響をうけたきっかけは「自分の仕事をつくる(西村佳哲著)」という本との出会い。この本に24-5歳で出会い、当時仕事に悩んでいた自分は「これだ!」と衝撃を受け、Living World主催の泊まり込みインタビューワークショップにも参加したことがある。 ちなみに 当時25歳だった私には、見ず知らずの人達と5日もすごすワークショップに

「賢者」とは自分が楽しめる領域を広げられる人:エチカ(スピノザ)

今回の読書だよりはスピノザのエチカ。 もともと哲学は興味があり、とはいえそこまで深く知っているわけではなく、好奇心で「エチカ」を真っ向から読んだこともあるのだが難解すぎて全く理解できなかった経験を持つ。。 今回はエチカの解説として「100分de名著」でとっかかりを掴んだ。初心者入門の良い本。(しかも國分功一郎先生の解説なのですごくわかりやすい!) この本を読むときに、どんな問があった?以下の2点の問をもって読み進めていった。あたりまえにエチカの理解も含めながら 1)スピ

合理的すぎると疲弊する。必要なのは不合理な贈与(近内悠太:世界は贈与でできている)

読み始めたきっかけ「贈与論」は、前に読んだ「チョンキンマンションのボスは知っている」などでもとりあげられてた人々との関係性とか繋がりを生むキーワードで、気になっていたから、タイトルをみて「へー」と思っていた。あと山口周さんが「面白い」とコメントしていたため、後押しされAmazonで注文した。 贈与と交換は、どう違うのか 贈与は、見返りを相手に求めない行為であること。 交換は、お互いに等価なものをギブアンドテイクする行為。 もう少し詳しく。 贈与は見返りを求めないので、