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実践と観点とジョブクラフティング

なんだか自分自身が機械学習をしている気持ちが湧いてきた。


昨日は隙間なくオンラインミーティングの予定が詰まっている一日だった。お昼ご飯も食べずに人と話し続ける。

「これからプロダクトを使い始めるぞ」というお客様のキックオフプレゼンを皮切りに、1on1、ワークショップの設計、UXリサーチのアウトプット相談、1on1、人事面談、と続いた。エネルギーを使い果たした感覚があって、とにかく食べ物を胃に詰め込んで眠りに落ちた。


Googleカレンダーにも手帳にも記していた「インテグラル理論」の講座のことをすっかり忘れていた僕は、開始10分前の通知を受け取るまで、湯舟でぽけーっとしていた。「あ。」という声が漏れた。急いで立ち上がり、髪を適当に乾かしながら、バタバタとPCの前に座る。3時間の講座の始まりだ。


大好きなお2人が講師の講座。前回の「4象限」の講座で学んだフレームワークも、毎朝のジャーナリングにフル活用している。「実践」を重視しているインテグラル理論をもとにしたギフトが、ちゃんと毎日の実践道具になっていることが嬉しい。


今回は「成長」がテーマで、「レベル」「ライン」という概念に触れた。人の垂直的成長と、水平的成長のお話。

レベルは人の意識の発達段階といったお話で、「数階建てのビルの何階から景色を眺めるか」といった喩えがわかりやすかった。より高次の発達段階に至ると、俯瞰して見える景色が増える。これまで通ってきた発達段階の視点も使うことができる(ここだけ聴くと、「早く高次の発達段階にいきてぇ~」みたいに思うけれど、どの段階にいるから「いい/悪い」という話ではないのがポイントだ。発達理論は人の状態に優劣をつけるためのものではない。)。

それぞれの発達段階に特徴的な言葉遣い、言い回しを、他の参加者と共に口にしながら、体感を言語化していく。ポジティブにもネガティブにも湧いてくる感情があって、光の側面も影の側面も受け取っていく。矢継ぎ早に、体感する発達段階を変えながらコミュニケーションをとっていく時間は、自分の中に内省材料を溜めていく感覚だった。


ラインは人の能力の成長に焦点があたっているお話で、僕たちがよく「成長したい」と口にするときにイメージされるのはこちらの概念なのかもしれない。「〇〇力を伸ばしたい」「〇〇ができるようになりたい」「スキルを身につけたい」みたいな文脈で語られるのは、こっちの領域だと捉えている。


自身がこれから身につけたい能力を言葉にして、それを構成する「サブ能力」を書き出していく。そしてそれぞれに10段階の数字をつけてみる。かつて参加していた読書会の主催が「コンセプト学習法」と名付けて教えてくれた学習方法だったり、すがけんさんの「分解思考」の話だったりを思い出した。あとゲーテの「細かく分けることだよ」みたいな話も。

分けて考えると、わかる、という分析的発想は、「そのまま触っても扱えないもの」を扱える状態にしてくれる思考のツールだ。


僕は「その気になればいつでも必要なお金を用立てられる能力」が欲しいと思っているので、それをテーマにしてみた。自分で分けてみたサブ能力は以下の通りだ。

・人のニーズを的確にとらえる能力
・自分が役立てる相手を見つける能力
・相手にとって必要だなと感じてもらう能力
・相手が気持ちよくお金を払いたくなる能力
・相手を行動させる能力
・価値提供の実現力
・メディア力
・値付け力
・大きな金額を受け取る力
・言語化力

「その気になればいつでも必要なお金を用立てられる能力」を構成するサブ能力案


これらに数字をつけていく。書き出し始めて思ったのは、「3とか4ばっかだな。8とかつけられる要素ないのかな?」ということ。この数値をつけるところも、自分の中にモノサシあるんだな、と思う。1~10の自分なりのモノサシの目盛りを言語化していくのも役立ちそう。


個人ワークで書き出したのち、グループに分かれてフィードバックを渡し合う。僕はここからさらに、以下の観点を頂いた。

・協力者・パートナーがいるとよい
・ビジネスモデル化力
・フォロワー集め力

他のメンバーがくれたもの


特に、「協力者・パートナー」の観点は盲点になってたな、と思う。「自分一人でパッといつでも必要なお金をつくれたら生きやすいじゃん」というところから発想がスタートしていたけれど、別に一人でやる必要はない。力点があるのは「パッといつでも~つくれる」の方だよな、と思う。


一人で考えてもうまくいかないとき、盲点に必要なパーツが落ちていることが多い。コーチングにおけるコーチの存在に価値が生まれるのは、こういう「視点」転換の機能も大きいように思う。


このワークとても面白かったので、5人くらい集めて企画をやりたいな、と思っている。人に教えたり伝えたりしながら取り組むことが、より「実践」として学びになるのだそうだ。


さて、冒頭の言葉に戻る。


僕は日々、「人が自身の願いに沿って生きられるようになるには、どんな要素が必要なのだろう?どんなプロセスを歩めば叶うのだろう?」という問に向き合っている。


昨日は「人と話し続ける」時間が詰まっていたのだけれど、「目の前の人が自身の願いに気付くことを促す力」「気付いた願いを叶える為に具体的行動に繋げることを促す力」「組織の中で、チームメンバーをより活躍させられる土壌を整えてもらう力」みたいなものを、学習する時間だったのかな、と思う。

機械学習は、「観点をもって、データに触れ続ける」ことで進んでいくものだと思う。「ライン」の概念を手に入れた今、日々の仕事が、自分の水平的成長に繋がっているイメージを持てて、ちょっと質感が変わりそうな予感がしている。


ジョブクラフティングに繋がるツールを、手にしたのかもしれない。





ここまでお読み頂き、ありがとうございました!

どこか「仕方ない」と自分の生を諦めていた僕が、人生を取り戻したのは、自分の願いを知り、これを指針に生きることを選び、行動を重ねてくることができたからだなと実感します。

労働観が変わり、人生観が変わり、生きる質感が変わった。その感動を届けたくて、コーチの仕事をしています。
今回の投稿をお読み頂いて、「自分のこれからの物語に出会っていきたい!」とご興味をお持ちいただけたなら、お気軽にお声掛け頂けたら嬉しいです(公式LINE
最近、「テーマも決めずにお喋りしたい!」欲が出てきたので、公式LINEにそんな企画を流すかもしれません。直接まーと喋ってみたいぜ、という方は、気軽にLINEで話しかけてもらえたら嬉しいです。

あなたの物語に出会う日を、楽しみにしております。


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