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息と現実感。

まー｜居場所コーチ

落ち着かない1日を過ごしていた。


昨夜のnoteには、続きがある。


このnoteを書き終えた後、父が帰ってきた。

家族で膝を突き合わせて聴いたのは、手術の話、リスクの話。

具体的には、後遺症の可能性についてだった。



脳出血により圧迫された脳。

圧力は、脳幹にまで達していたそうだ。

外科的手術で行える、止血と血抜きは、「手術としては」無事に終わった。

でも、それまでに脳にどれだけの損傷があったのかは、経過をみてみないとわからない。



脳幹は、生命維持に必要な、拍動や呼吸などを司る神経が集中している部位。

心臓は、自発的に拍動している。

ただ、呼吸ができるか、意識が戻るかは、麻酔が切れ、人工呼吸器を外してみないことにはわからない。麻痺が出る懸念もある。

「植物状態になるかもしれない」

父からきいたリスクの話は、その言葉の強さは、何度も何度も何度も頭の中を反芻した。



昨夜は寝付けない夜を過ごした。

「目を瞑っているだけでも休まるから、スマホを見るのをやめな」

妻に気遣ってもらいながらも、頭の中を埋め尽くす「嫌なイメージ」の反芻を追い出したくて、何度も何度もスマホを手に取り、傍に置き、を繰り返した。


いつの間にか眠りにつけてはいたのだけれど、今朝も夜明け前に目が覚めた。目が覚めて、がっかりした。

夢じゃ無かったんだな、と、本気でがっかりした。

目が覚めてからは、昨夜の反芻の続きだ。

嫌なイメージで頭の中が埋め尽くされる。いっぱいいっぱいになる。

少しばかり文字にして、スマホに打ち込んでいるうち、とめどなく涙が溢れてきた。

頭の中身を少し吐き出して、ちょっとだけ落ち着いた。頭が重い。



子どもを送りに行く。

運転中に、心が身体と乖離してしまったような感覚だった。現実感が薄れている。

幼稚園の駐車場で、帰路に着く前に、瞑想をした。心を落ち着けたかった。そのまま運転するのは怖かった。

両手は震えて、泣き出しそうだった。


瞑想の10分間はあっという間に過ぎさった。

ラジオをとる。慣れたやり方で、口から言葉にして、それを聴いて、落ち着きたかった。僕は僕を整えたかった。

1分も喋らないうちに、涙がとめどなく溢れてきた。

沈黙と鳴き声混じりの音声になった。


でも、昨日からずっと抱えていたものを、ようやく口から出せたような気がした。妻にも少し話してはいたけれど、頭と心はまだまだパンパンだった。



家に戻り、歯医者へ行く。

病棟の面会が可能なのは午後から、ということで、午前中は元々の予定を消化することにした。

歯の健診を受けて、歯石を取り除いてもらっている間に、かなり落ち着きを取り戻したように思う。


文字と、瞑想と、ラジオと、ひとしきり泣いた上で、「身体を通じたセルフケア」に時間を充てられたからだったのかもしれない。

口の中が整ったことで、身体と心の乖離も幾分か和らいだ。



面会は2人までしかダメ、ということで、父と妹が行くことに。

僕は子どもの迎えがあったし、昨日会えてはいたから、妹に譲ることを自然に受け入れたように思う。

それでも、不安と焦燥はあり続けたから、かなり落ち着かなかった。


予定の面会時間から数時間が経ても音沙汰がない。

また、嫌な考えばかりが頭に増える。

子どもを迎えに行った時にも、やはり現実感が薄らいでいた。でも、子どもを抱っこして、一緒に傘をさして歩いているうち、心が体に戻ってきたような感覚もあった。

家について、おやつを子どもに用立てて、家事を片付けて気を紛らわしていたところ、ようやく妹から連絡が入る。


「意識が戻って、喋ることができた。」



ICUは携帯電話を使えないということ、面会時間の制限に融通をきかせてもらえたことで、連絡が遅くなったということだった。

やきもきしたけれど、ようやく、気持ちが落ち着いた。

予後はまだわからないけれど、意識が戻り、自発呼吸ができて、父と妹のことがわかり、会話ができたとのこと。まひもまだみられないそうだ。



子どもとお風呂に入りながら、「やったー！」と叫んだ。


今日は、眠れそうだ。


ここまでお読み頂き、ありがとうございました！


どこか「仕方ない」と自分の生を諦めていた僕が、人生を取り戻したのは、自分の願いを知り、これを指針に生きることを選び、行動を重ねてくることができたからだなと実感します。


コーチングを学んだことで、僕の変容は加速しました。
労働観が変わり、人生観が変わり、生きる質感が変わった。その感動を届けたくて、コーチの仕事をしています。


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