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川柳は短歌から「私」を差し引いて詩情だけを残したような夢のようなもの

「Ladies and」平岡直子著 左右社
を読みました。
タイトルはあとがきからの抜粋です。
短い文章にも関わらず引き込まれる素晴らしいあとがきでした。

川柳は読むのが初めてでの読後の感想ですが、
想像を最大限巡らせて読むことが必要で、マラソンを走り切った時のような疲労感と日常で得られない思考による達成感を得ました。

他の方の川柳を読んでない上での感想にはなりますが、普段の会話で全くと言っていいほど繋がりのない言葉と言葉が出会い何らかの意味を成している。
その意味を考えながら読む、というよりは読み解くことを促され、時に全くその意味を閃かないものの思考したご褒美とも思える何とも言えない充足感がありました。

本心ではいくつかの川柳を抜粋して記載し、こういう意味だと感じたとご意見を頂戴したいところですが、誰でも見ることができるnote上に記す行為は川柳を詠んだ歌人に対して失礼な行為ではないかと思ったため辞めておこうと思います。

今回の読書を川柳を読む楽しさを知ることができた私にとって大きな体験でした。

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