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投資歴25年パックンが出した本「パックン式お金の育て方」

本(パックン式お金の育て方)(長文失礼します)

漫才コンビ「パックンマックン」のパトリック・ハーランさんが書いたお金の育て方(増やし方)の本です。副題に「無理なく貯めて賢く増やす」とあり、その鉄則は最初と最後に繰り返し書いてありますが、以下の通りです。
・徹底的に節約する ・一生懸命働く ・投資でお金を増やす

本書では投資歴25年の筆者の経験に基づく色々な数式や数字が登場します。
先ず、72÷利益率=倍増する年数
これは株式投資により、資産が倍増する年数の概略式であり、アメリカでの株式の利益率は長期的に7%程(日本ではそこまでいかずに4~5%程度でしょうか)で、そこから計算しています。

次に、3・5・2の法則
毎月の収入の内、投資に3割、生活費に5割、自由にできる娯楽費に2割というものです。アメリカでは株式投資が一般的ですが、この3割という数字は日本ではまだハードルが高いというか、余裕がないかもしれません。

また収入には、アクティブインカム(労働収入)とパッシブインカム(不労収入)があり、パッシブインカムが増える程人生の自由が増すとも述べています。
まあこれもみんなが憧れるマンションのオーナーになっての家賃収入で生活するという典型的なパターンがありますが、筆者も経験上、身体を使うアクティブインカムには、自ずと限界が生じてくると述べています。

そうなるといかにパッシブインカムを増やしていくか、投資にも株式、債券、不動産とありますが、株式投資の場合は、長期投資と分散投資の2本立てでやるのが基本と、これも筆者の経験則からの結論であり、数種類の資産、金融商品を持つことがリスクヘッジになるとしています。

さらに株の売買によるキャピタルゲインと株を所有することによる配当などのインカムゲインについても述べていますが、やはりハイリスク・ハイリターンと言われるように、リスクとリターンは比例するという基本則です。

筆者が推奨するのはプロが運営する投資信託であり、その中でも株式市場の平均的リターンを目指すインデックスファンドが堅実で確実であるとしています。そういう面では非課税のNISAと1本化されるつみたてNISAが良いとし、個別株については、投資信託などで余裕ができてから始めた方がリスクも少ないと、これも株式投資当初に大損した筆者の体験からの鉄則です。

最後に筆者がまとめに言葉として「謙虚な期待度」を挙げていますが、これは欲張らずに謙虚に、お金を育てていくという自戒の念とも読み取れました。

個人的にも老後資金が心配な年代ですが、改めて投資の基本を学び直した分かりやすくて説得力のある1冊でした。

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