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男は…憧れてなかった、ジャニーズには

いきなりですみません。昨夜のとあるマイナーテレビ番組についてです。「80年代男性アイドル」という超タイムリーな特集。対象は、チェッカーズ、吉川晃司、風見慎吾、少年隊、田原俊彦、近藤真彦。私は途中までしか見ていませんが。

んで、違和感を感じるわけなのですよ、特集キャッチフレーズの「男も憧れたトシちゃんにマッチ、チェッカーズ、吉川晃司ほか…」の「トシちゃんマッチ」に。もちろん、彼らに憧れた男子が全くいなかったと言っているわけじゃないです。好きな人もいたでしょう。でも、総じてこの時代男子がジャニーズへの憧れを抱く傾向はあまりなかったと思います。「こうなりたい」と思ったりとか真似したりとか。なんだかんだ言っても彼らは王子様。マッチやシブがき隊のヤンキー系でも結局は王子様の範疇。だから以前の記事でも書いたように、男が憧れたのは前髪の藤井郁弥、肩幅の吉川晃司。

「待ちに待った春の到来とともに、2組のフレッシュなアイドルが芽生えてきましたね。僕をノックアウトした男性ーそう、チェッカーズのフミヤ君と吉川君。なぜ彼等がこうまでも魅力的なのでしょう。まず彼らのルックスとキャラクターが、これまでの男性アイドル ⇔ 女性ファンといった関係をうちやぶり、普段着の男の子として売りだしたところです。」 
24歳男性からの投稿 Oricon 1984

そして、バク宙の風見慎吾

ー 自分のどんなところがウケたんだと思う?
風見「普通っぽいところじゃないでしょうかねぇ。カッコつけても似合わないところ…というか。」
ー そういうキャラクターって男の子にも支持されるんだよね。
風見慎吾インタビュー Oricon 1984

アイドルは女性が有利。男の子女の子両方からの支持を得られるから。男の子から好かれ女の子から憧れられる。でも男性アイドルは男の子からは支持が得られないから、数としてひたすら女性票をゲットしなくてはならない。なので、ジャニーズという組織体や複数人のユニットで女の子を囲い込んでいかなくてはならなかった。

しかしながら、84年に「オレもこうなりたい」の具体的な見本が非ジャニーズから出てきて、それが憧れとなって、男の子たちからの支持を得た。

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はがきによるベスト10   TBS  1985

決してジャニーズをディスっているのではないのです。ジャニと非ジャニとで単にタイプが違うというだけで。どっちもそれぞれ昭和アイドルとしての濃い魅力があって素晴らしいです。平成からこっち、ジャニーズからグループがバンバン出てきて数が多すぎて、浅くて薄くてもう分からないのです。