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歌もダンスもルックスも、はムツカシイ

昭和を知っている人間にとっては、歌手がソロで歌って踊るのは普通のこと、生歌なのはあたりまえ、というか口パクという概念がなかったので、最近の「歌って踊れる人ってすごいよね」という風潮が、へーそうなの? 何を今さら、という感じなのです。

そりゃプロなんだから歌も踊りも、そして見られる職業である限りやはり見た目も重要な要素となります。声や身体能力と同様、ルックスに恵まれることも才能のうちで、それを磨き上げることも実力のうちです。特にダンスをウリにするのなら、普通の歌手よりももっとビジュアル面が重要になると思います。

歌、ダンス、ルックス、この3要素が高いレベルでそろうことが、視聴者や観客の支持を得られるということになるのでしょう。

以前のダンスネタで取り上げた田原俊彦と風見慎吾、この後30年以上、これぞというダンス系ソロを目にすることはありませんでした。ソロ自体がほとんどいませんが。そこで数年前から「歌って踊れる凄い人」と言われてる人(仮にトロワさんとしましょう)、こちらを拝見しましたが、私の場合、魅了されるというところまでは行かなかったのです。

なんでだろう、あれだけ絶賛されて評価もされている人なのに、と思い、先ほどの三要素で検証してみました。あくまでアタクシ査定です☆

    トシちゃん  歌B ダンスA⁺ ルックスS  総合A⁺
    慎吾ちゃん  歌B ダンスS ルックスA⁺  総合A⁺
    トロワさん  歌A⁺ ダンスS ルックスB⁻    総合A

「ルックスB⁻」とかしちゃって、トロワさんのファンには本当に悪いけど、これで理由がわかっちゃったのです。「ルックスも真に重要」ということが。私はもともと才能惚れするタイプで、何か特出した才能や実力があればその人のルックスの弱点も軽くカバーされて見えるほどだから、決して見た目至上主義ではないのです。でも、トロワさんのパフォーマンスを見て「とりこになる」ことはなかった。それはやはり、見た目上の洗練感のなさ(キツい言い方でゴメン)が、ダンスや歌でカバーされきれていないと私の脳が認識しているのだと思います。高い技術や実力をもってしても、周りの空間や空気を含めた何かしらの「無視できない力」を感じられなかったのです。ホント単純に「美」とか「カッコよさ」と言ってもいいです。あんなに動いているのに、なんとなくもっさりして見えるのです、私にとっては。

で、トシちゃんや慎吾ちゃんの場合、歌が少々アレなのを、ルックスとダンスで補ってあまりあるように見えているのです。あくまで私にとっては。

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magazine h  1984                                           shueisha  1985

なんだかトロワさんの悪口みたいになってしまった。酷評するつもりはなく、トロワさんのファンがこれを読まないことを願うばかりです。何が言いたいかというと、とにかく、「歌やダンスと同等にルックスも重要な才能・実力」だということ。まあ、好き嫌いの問題、といえばそうなのですが。とは言え私、トシちゃんのルックスを高評価してるけど別に好きじゃないもんね。慎吾ちゃんの歌をBレベルにしてるけど声好きだったり。ま、昭和の感覚と捉えていただいてオッケーです。どうしてもマイケル・ジャクソンのリアルタイム世代だからかなあ、手足の細さ長さも大事だと思ってしまう。

SだのBだのランク付けしたけど、それは優劣や順位付けのためじゃなく、あくまで検証しただけだから許してください…。三拍子そろうって、そうそうないことなのね。だから今グループばかりで、ソロがいないのね。