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うつ病患者である私の、"漠然とした不安"への対処法

私はうつ病患者です。
かれこれ5年程この病気と付き合っていて、ある程度元気になった今でも、月に1度通院をしています。
その5年間の変遷と、「漠然とした不安への対処法」を残そうと思い立ち、この記事を書き始めました。
同じ病気の人や、なんかちょっと心の調子が悪いなーって人に届いたら嬉しいな。

※科学的根拠があるわけではなく、自分で効果があったな、と感じたものを書いているだけなので、責任は取れません!


なぜうつ病になったのか

最初に、私がなぜうつ病になったのか、少しだけ書きます。

私は5年前に某企業のコールセンターで働いていました。
仕事自体は、直接ユーザーの方に感謝される機会も多く、やりがいを感じていましたが、職場環境に適応できませんでした。
約30ものシステムの完全な理解を、入社3ヶ月で求められ、いきなりその量を覚えられるはずもなく、毎日失敗と残業の日々。
先輩から激しく叱責されたり、嫌がらせをされても、なんとか喰らい付いていこうと努力していました。
しかし、次第に家で嘔吐したり、食事が喉を通らなくなったり、電車で倒れることが多くなってきました。
社内全体で、私が「もう全ての仕事がある程度できる」と認識されているので、そのズレを解消してほしいと、上長や他の先輩社員に相談。
そのように、環境の改善を試みるも、一番優しく話を聞いてくださっていた社員さんに、「ここでやっていけないようなら、他の会社でも無理だよ」と言われ、ぽっきりと心が折れてしまいました。
翌日から全く布団から起き上がれなくなり、そのままその会社を退職することになりました。

逃げるように退職したので、自分のことを責めに責め、初めて行ったメンタルクリニックで号泣したのを覚えています。


漠然とした不安と希死念慮との戦い

そこから2年半ほど、日中をほとんど布団で過ごし、夜も全く眠れない状態が続きました。
いつかうつ病に関する本を読んだのですが、そこに書いてあった、「脳みそがゼリーに包まれている」という例えが本当にしっくりときました。
脳がぼやーっとして、思考がまとまらず、環境音だけはわんわん鳴り響いて、はっきりと分かることは、消えてなくなりたい、ただそれだけです。
物事を見て何も感じたくないけど、布団の中で何かはしたいので、起きている時間は天井を眺めるか、ひたすらYouTubeを見ていました。
あのとき、何かタイミングが合ってしまっていたら、私はいまこの世にいないと思います。


5年のうつ病経験からわかった対処法

通院やカウンセリングを経験する中で、たくさんの具体的な対処法を学び、実践してきました。
その中でも効果的だったものをいくつか書いていきます。

カーテンを開ける
本当は外を散歩したりして、日光を存分に浴びた方が良いんだけど、そんなことが出来たらうつ病にはなってない!
ということで、お日様が昇っているうちに目が覚めたら、自分を褒めながら(大事)カーテンを開けましょう。部屋に日の光を入れるだけでも全然違うと、カウンセリングでも言われました。
一番病状が酷いときは、これさえ出来たら100点!

他の人に話を聞いてもらう
自分の考えを整理して、「なぜ悲しいのか」、「なぜ辛いのか」、理由を具体的にしていくと、頭が少しすっきりします。
理由も分からない漠然とした不安が、一番のストレスですから、根源を見つけることは結構大事です。
ですが、一人で思考してここまで整理することは、なかなか難しいのがこの病気の特徴ですから、ゆっくり人に話を聞いてもらいながら、頭をほぐしていくのは、とても効果的だと思います。

「まぁ、いっか」と口に出してみる
自分を許す、ということはかなり難しいです。
頭の中で自分を責めるのが止まらなくなってきたら、まずは深呼吸をして、「まぁ、いっか」と口に出してみると、自然と少しだけ自分に優しく出来たような気がします。
考えるだけではなく、言葉にすることが重要です。

部屋の掃除と換気をする
これはまだ余裕のある状態のときに限りますが、気分が落ちた時は部屋を掃除することを心がけています。
部屋が荒れていると、そっくりそのまま心に反映されてしまう気がして…。
気分転換にもなりますし、自分のことを褒めてあげられるので、最近よくしている対処法です。

一つ自分のことを許してみる
いつも自分に課していることを一つサボる!それを許す!
私の場合だと、出勤や家事です。
本当に辛くてしんどい日は、日々絶対にやらなくちゃいけないことを、今日だけは特別、と自分を甘やかしてみてます。
これをしないと、自分はダメ人間なんだ、という強迫観念から逃れるのも、ストレスへの対処法になったかなと思います。
意外と人間は、1日、出勤や家事をしなくても死にません。


おわりに

5年も病気しているわりには、今までそのことを文章でまとめたことってなかったな、と気がつきまとめてみました。
医学的根拠があるわけではないので、絶対に効果がある!とはとても言えないのですが、私がこれまで過ごしてみて、自分には合っていたな、と感じた対処法です。
"辛い"、といっても、みんなそれぞれの"辛い"があるから、対処法は人それぞれ。同じ病気や、心が辛い方に届いて、それを見つけるヒントになったらとても嬉しいです。
みんな、頑張りすぎないで、ほどほどに生きようね!


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