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「抱きづめ」と「通し」について


「抱きづめ」と「通し」の違いというと
図にするとだいたいこんな⬇️感じだと思うのですが…
図の中の数字は一つの例で必ずその数字とは限りません。

抱きづめ

前幅が、上にいくに従って狭くなっています。
私が習った標の付け方は、このやり方でした。
とはいえ、お客様によって寸法が違うし
さまざまな寸法が絡んできて
いわゆる通し寸法になる場合もあります。

通し

通し寸法も、私の中では2パターンあります。
上まで真っ直ぐな場合と(その1)
腰まで真っ直ぐで、抱き幅に向けて1cm程度狭くする場合(その2)

どっちになるかは、人それぞれ、寸法によりけりです。
上まで通し寸法にしてください、と言われても
それでは、抱き幅が広くなりすぎる方の場合は
その2のように、腰から上で狭くします。


「抱きづめ」と「通し」とで、どちらが良いですか?
という質問を受けることがあるのですが
う〜ん…と悩んでしまうのが正直なところです。
抱きづめにすると出来上がりの裾線が褄のところでやや上がり、
通しだと真っ直ぐ。
なので、抱きづめにすると
自然とやや褄が上がった着付けになりやすいのではないかと思います。
きゅっと裾窄まりにしたいなら抱きづめ
裾線真っ直ぐが好みなら通し
ということになるのかも知れません。

とはいえ、さまざまな寸法が絡んでくるので
希望しても、そのとおりにならないこともあるということを
頭の隅に入れておくと良いかも。


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