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着物の襟にシワができないたたみ方

出来上がったばかりの長着には、折目はついていません。
それをつけるのも、仕立てた和裁技能士の役目です。

最近は、衽付けのところで折って
畳んでいる長着をたまに見かけます。
それが好みなら、まぁ仕方がないですが
その場合、襟にシワができてしまいとても残念に思います。

下の矢印の衽付けで折ると
上の矢印の襟にシワができます。
着る時に、余計なシワがあるのは美しくない。
ではどう畳むか。

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上の矢印の方向に襟にシワができないように引っ張ります。
すると、下の矢印のところ
衽付けよりも数センチ入ったところに折り目がつきます。
これが本来の折り目の位置です。
折り目正しく、の折り目です。

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身頃から出た襟は、下に折り込むと良いと
フォロワーさんに教えていただきました。
上に折り込むと、着た時にピンと外にそっくりかえって美しくない!
なるほど〜!ですよね。

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この、身頃から出た襟を、下に折り返さなくても良い畳み方を
ものづくり・匠の祭典2021
https://www.monozukuri-takumi-expo.tokyo/perform/scnd.html
で、東京都和裁技能士会が見せてくださいます。

YouTubeで配信されますので、お時間のある方はぜひみてくださいね。
2021年12月19日15:00〜15:30 ステージBチャンネル
https://youtube.com/channel/UCPzCxtUhAhIinlCi_oLBcdQ



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