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Stataで株価を分析する(2)

 前回の続きです。
 前回は「ソフトバンク(9434)」の株価データ(日次)を取得して時系列で株価の推移を、あとヒストグラムと箱ひげ図で取引量の数値をグラフ化しました。ただ箱ひげ図を株価に適用するには上昇相場においては無理があるんじゃないかという話をしました。

 ではどうしたものかと考えたときに、ちょっと時系列グラフに注目。

 気になるのがグラフの丸で囲った部分で、それ以前は全体的に上昇基調で来ていたのが、ここ最近はいわゆるレンジ相場という奴になっているのではないでしょうか。このあたりのデータを切り出してみます。

 上のコマンドでは日付データから改めて年、月、日を取り出してあらためて日付変数を作成した上で2024年2月1日以前のデータを削除しています。

 グラフを作成すると上図のような感じで、先のグラフとは違って割とジグザクな感じになります。同じように取引量をグラフ化してみると、

 このような感じになり、ちょっと株価と取引量の関係が連動している雰囲気が出てきているような感じがします。取引量が増えているときに株価ががーんと上がったり、あるいは下がったりという感じです。

 箱ひげ図を作成してみると上図のようになります。1,960円を中心にキレイに対象的なグラフになっている様子です。

 コマンドでパーセンタイルを出してみると、上のような感じになっています。中央値は1960.75で、平均値とそう大きく違っていません。

 取引量は上図のようになりますが、下の方の目盛の指数の数字が1桁違っていることに注意が必要です。数字でみてみると、

 こんな感じで、平均でだいたい864万株くらいの取引量で、1000万超えてくると売買が活発になっているなという感じでしょうか。実際は他にもファンダメンタルの情報とか、RSIなどのシグナルも見ながらになるのでしょうが、このように基本的な部分を確認するだけでも、売買のタイミングをつかむヒントにはなるのではないでしょうか。(実際それで儲かるかどうかはまた別の話ですけど)

 以上でソフトバンクの解析編の話はおしまいです。

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