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理容師としてのゴールとはなんぞや

理容師にあこがれてたのかどうかは記憶にないが
いつの間にかもう35歳でいまだ現役プレーヤー。

独立して4年目だが、なんだかんだヒトリ営業でキャーキャーやっている。
そんなキャーキャーふざけた毎日を過ごしていると、
ふと、 

「あれ?そういえば理容師のゴールってなんだろ?」

と英検1級並みの難題と直面する。

そして最近、その答えっぽいことがわかってきた。

何を隠そう、その答えとは

「もうすでに、いやもしかしてこれがゴールなんじゃねぇの?」

というところに行き着いてしまったのである。

そう、今がすごく楽しい。
というか、キャーキャーやっていると認識している時点で気づくべきだったのだ。

でも、ひとつだけ強く伝えたいことがある。
それは、これまで

「ただキャーキャーやってきたわけではない。」


ここで少し真面目になってしまうが、
恐れずいこう。

まず、理容師は
世間様からは「手に職があって良いね」と見られがちである。
たしかにそうだ。
でもさ、実は
密かに

「なんだかモヤモヤする」


たしかに仕事は楽しいんだけど
毎日帰り遅いし、
気づけば昨日と同じような今日を過ごしている。
いったいいつまでこの生活が続くのか。
あとお金もあまりないんだがwww
さらには、60歳とかなったらどうしちゃってんのミライの俺は?

みたいなね。
当時、そんなモヤモヤがエンドレス頭の中を支配していたのだ。

そんな時、妻の後押しもあり、

「このサロンをでっかくするために尽力します!」
とボスに誓ったはずのサロンをやめ、独立という選択肢を取ったわけだ。

何というホラ吹き。あの尽力を誓った日はいったいなんだったのだろう。

なにはともあれ、独立後に待っていたのは
待ちに待った「自由」であった。

その自由を手に取ってしまったからには、その権力を思う存分使おうではないか。

ということで、
まずは定休日を日曜日に設定。
そして完全予約制にし、
「死ぬほど働くことをやめる宣言」を木漏れ日の様な笑顔でひとりつぶやいた。


これを見たあなたはきっとこう思っただろう。


「こいつ、マジなめてんな…」と

えぇわかってますとも。


ただね、このくらいしなきゃ家庭との両立が不可能なのだ。
ぼくの周りの理容師さんでどれだけの離婚を見てきたことか…ぐふふぅ

という背景がありましてですね。

とまぁこんな感じで
気がつけばゴールしていたということ。


それぞれ違った価値観でのゴール。
ぼくのゴールってのをまとめると

・長時間働かない
・連休をとる
・予約制にして無駄をなくす

予約制にすることで、たとえば当日の夕方に予約が入ってなければ、保育園のお迎えに合わせて帰宅するのだ。
堂々と。

なのでぼくのとこは営業時間が9時半〜20時
とは記載していても
予約次第で変動する
「変動方営業」なのだ。

【ゴールなどない。】

と、いろんなところで見たり聞いたりするけれど、
別にいいやん、ゴール決めてもさ。
また別のことでキックオフすりゃいい。


そしてぼくは明日もまたゴールするのだ。

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