日向坂46 齊藤京子というアイドル

推しがグループから卒業しました。私は、日向坂46の齊藤京子というアイドルを推していました。本当に彼女に出会えてよかったです。齊藤京子を推した時間が人生の中にあってよかった。それくらい、魅力的なアイドル、アイドルの中のアイドルと言える存在だと思っています。ここからは私のとっても主観的な推していた頃の話をさせていただきます。

(以下、「きょんこ」と呼ばせてもらいます)
きょんこは、けやき坂46の時代からグループを引っ張ってきた存在で、日向坂46に改名してからも、常にグループの中心だった。8th Single「月と星が踊るMidnight」ではきょんこいず(きょんこのファン)やおひさま(日向坂46のファン)全員が悲願だったであろうセンターを務めた。それ以外の楽曲でも1列目のフロントやセンターを挟むポジションであるシンメに選ばれることが多く、圧倒的な地位があったように思う。また、ソロではモデルや歌手としての活動も盛んに行なっており、グループへの還元も凄まじかった。

元々欅坂46のファンだった私は、欅坂を知っていくうちにその時はまだけやき坂46だった頃のきょんこの存在を知るようになりました。まず顔が可愛い。こんなに完成したビジュアルの女の子がいるものかと、その頃から可愛い女の子が好きになっていきました。それでも、やはり私の中で一番はきょんこでした。顔も可愛いし、何よりギャップ的な推せる要素が多いこと。可愛い顔からは想像もつかない低音ボイス、その声を生かした歌の上手さ(冠番組内で歌を披露すればグループのメンバーが泣き出してしまうほど)、長く培ってきたダンススキル、上げればキリがないほど、アイドルとしての要素が揃いすぎた、本当にアイドルの中のアイドル、アイドルこそが天職とも言える人です。(この辺りは調べればすぐにわかるのでひとまずこちらにきょんこがソロで登場した「日向坂46 - 僕なんか/THE FIRST TAKE」を貼っておきます)

今までアイドルを推した経験があまりなかった私にとって、グッズのために色々な店舗を回ったりCDを買ったりした思い出は、その時の私の人生を彩ってくれる時間でした。公式の音楽ゲームにはまっていたこともありました。推しがいるってこんなに楽しい時間が人生の中で生まれるものなのか、と何度も思いました。

同時に、きょんこは私の中の憧れでもありました。女の子としても、アイドルという姿としても、どこを取っても、憧れだったから、自然ときょんこを推していたのだと思います。私の人生の中で、どこかでアイドルになるというチャンスや選択があったとしたら、間違いなくきょんこのようなキラキラ輝くアイドルになりたかったし、可愛い女の子として生まれてきたならまっすぐにこんな可愛い女の子になりたかった。私の憧れ像を推しに投影するのは烏滸がましいけれど、それでも、真っ直ぐにアイドルをするきょんこの姿が多くのきょんこいずにとって、そうだったのかもしれないと思えてしまうくらいには、きょんこはアイドルでした。けやき坂46から日向坂46へ、そしてグループを作り上げた中心的メンバーのきょんこは、間違いなくアイドル史に名を残すアイドルであったと思います。

そして、11th Single「君はハニーデュー」のカップリング曲として収録された「僕に続け」は、おそらくきょんこの卒業ソングなのだと思います。あまりにこの曲がきょんこのアイドルとしての人生を表しているように受け取られたのでその感想も少し書かせていただきます(ネタバレも含みますので先にご視聴していただくことをおすすめします)。

ミュージックビデオを通して、きょんこがグループのメンバーに支えられながらもメンバーを引っ張ってきた存在であったことが伺えます。そこから旅立つきょんこの姿は本当に美しいですね。歌詞の中で、「高波は全部 僕が受ける/夢ある者 後に続け」とあります。まるできょんこのグループの立ち位置を表しているかのように感じられました。メンバーの前に立つということはきっとすごく大変なこともたくさんあったと思います。それでも前に選ばれ、立ち続けたきょんこだからこそ、後に続けと言うことができる。この歌詞の前半部分をきょんこが1人で歌っているのも印象的です。また、「ここで生きることを 否定してるわけじゃない/もっと素晴らしい世界もあるんじゃないか?/そんな好奇心や野望みたいなものを/押し殺すより 確かめに行きたいだろう?」という部分では、きょんこの性格がなんとなく見えてくるようにも思います。1人の人間としてのきょんこを私は知らないけれど、アイドルとしてのきょんこは、いつもまっすぐで、たくさん夢を叶えてきた人だから、だからこそ、ずっと日向坂で活動を続けることよりもその外の世界へ出ていきたいと思うようになったのかなと想像しました。
ミュージックビデオではメンバーが期生ごとに合流して、きょんこを送り出していきます。過去の楽曲の振り付けが入っていたり、ライブ映像やメンバーとのふとした瞬間の映像も盛りだくさん。最後の方では過去のミュージックビデオのリップシンクが歌詞とリンクしていて感動しました。涙を流す推しの姿を見て、本当に一つの時代が終わるのかもしれない、と感じました。

日向坂46ではファンのことを「おひさま」とメンバーやファン同士で呼び合いますが、私にとってきょんこはまさしく私の人生を照らしてくれる太陽でした。ファンはアイドル本人に対して何かできる存在ではないし、舞台に立つ姿しか見てはいないけれど、私はきょんこに出会った人生を送ることができたことを、本当に幸せに誇りに思います。きょんこに出会わなかった人生なんて想像がつきません。私の中に女の子やアイドルとしての憧れ像があったことにも気づくことができました。推しとして、憧れとして、たくさんの夢を見せてくれたこと、ありがとうございました。これから、アイドルとしてのきょんこを推すことはできないけれど、「どんな困難も盾になるよ」と言ってくれたきょんこのことを、私は忘れないし、これからのきょんこがさらに活躍を遂げ、幸せになってほしいとひそかに願っています。私の中の永遠のアイドルはきょんこだけです。この文章だって本人の目には届かないけれど、それでよくて、ここでなんとなく、言っておきたくて書きました。読んでくださってありがとうございました。

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