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ついにBON VOYAGE season2を観る日がきた

彼らを好きになってすぐに、いつか兵役によって彼らの活動を見れなくなる日がくるということを考えた。
想像でしかなかったけど、どう考えてもつらいとしか思えなかった。
普段わたしはちょっとしんどい予定がある日などには、お楽しみをセットで用意するようにしている。
たとえば、気重じゃないことが一度もなかった子供の保護者会の日なんかには、帰り道に好きなカフェでお茶して帰ることをお決まりにして、心の支えにしてきた。
それと同じ感じで、来たるべきその時期のお楽しみを自分に用意しておくことにした。
そんなとっておきのお楽しみのひとつが、BON VOYAGEハワイ篇だった。


実はわたし、ハワイがすごく好きなのだ。
ハワイマニアレベルでいったら、初級後期くらいな感じ。
これまでに行った回数は、多くもなく少なくもない10回ほど。
その大好きなハワイで過ごす大好きなバンタンがみられるっていうんだから、それはもう好きと好きのマリアージュなわけで、本当はもっとずっと前に、何を差し置いても観たかった。
だけど寝かせた。
3年余りひたすら寝かせた。
とにもかくにも、来たるべき時間(つまりそれが今)をやり過ごすための保険として。
だけど、この度ついに解禁してしまった。
心の支えをひとつ失うのは心許なかったけれど、とうとう『その日』がきたということなのだった(と、Agust Dワードを散りばめてみる)。





わたしはハワイ州都のあるオアフ島が好きで、他の島にも魅かれていながらも、いざ行くとなったらずっとオアフにいることを選んでしまうようなオアフ馬鹿だ。
だけど、オアフの何がそんなに良いのかと聞かれても、行って何をしてるのかと聞かれても、どっちも大したことは答えられない。
ただそこにいることが幸せとしか言い様がないし、着いてすぐに空港でレンタカーを借りて帰国日にそれを返却するまで、ひたすら車であちこち走り回ってふらふらしているだけなんだから。
ブランドショップでばんばん買い物出来るような身分でもないし、高級レストランもたまにはいいけど基本的にはローカルなB級グルメの方がテンション上がるバカ舌だから、ハワイ州に対する経済的な貢献もぽっちりしかできてない。
だけど、好きな道を通る時に見える風景とか、あの場所にしかない空気感のことを、言葉には表せないほど愛している。


ところでこのバンタンのBON VOYAGEハワイ篇は、どうやらWingsツアー中の、北米公演を終えてこのあとアジア公演に入るというその合間に収録されたらしかった。
道理でハワイ到着後しばらくの間、随所随所の彼らには疲れが見える。
そしてコンテンツ成立のために必要とはいえ、アクティビティやらミッションやら、やることがとても多い印象だ。
当時の彼らのおかれた状況を想像するに、勢いに乗ってガンガン攻め続けなくてはならない時期だったのだろうから、時間のある限りファンを喜ばせるためのものを次々と用意しなければならなかったろうし、その仕事でリフレッシュも同時に出来たのなら幸いだったんだな👍…と思えばいいのかもしれない。
だけど、こうして見る彼らは、今と違ってとてつもなく幼く見える。
あぁ、よく考えたらこのボンボヤハワイの頃の彼らって、現在のわたしの息子らとほぼ同じ年頃なのだ。
そう思って観るからか、なんだか言い様のない切なさを覚えてしまって、冒頭から思いのほかしんみりした鑑賞になってしまった。
うちの息子たちのようなのほほんと自由な日常は、多くの輝かしいものを手にした彼らにとっては、決して手に入らないものなんだなぁ…なんてことをあらためて実感したりして、母心を刺激されまくってしまい…。
でも、この時にこうやって踏ん張って頑張っていてくれたからこそ、今こうして2024年の未来にいるわたしにまで彼らの存在が届いているわけだし…と、一筋縄ではいかない運命についてまで深く考えてしまったりして。
せっかくの大事なボンボヤ、何も考えずにただ純粋に楽しんで観ろ!って話なんですが。



けれども、日が経つにつれ、彼らに自然の中でリラックスしていく様子が見られるようになった。
きりきりと張り詰めてたものが緩んでいくみたいにして、ゆったりと目の前のことを楽しみだしたような気がする。
全然レベルは違うけど、ハワイで過ごすとわたしのような者にもこの現象が起きていると思う。
とにかく自然というのは概ね単調なもので、特別な状況が揃わない限り、百年一日みたいにゆったりと構えている。
そのリズムに身体が合うようになったら、自分が自然の一部になっていくような気持ちになっていく気がする。
そういうふうになっていてくれたのならいいなぁ…と、画面の中の今より幼い彼らを見て強く願った。


2017年の春。
穿った見方をすれば、友情をテーマにミッションをこなしたりさせられるほど、この時期の彼らにはチームとして不穏な空気があったのかもしれない。
その時期のことはわたしはリアルタイムではもちろん知らないし、そのへんの裏側を詳しく書いてありそうな『Beyond The Story』も、2025までの保険として未読のまま本棚に取ってあるので、情報としてなんにも知らない(あの本、そういうことまで書いてあるんでしょうか??)。
だけど、そうだと仮定すると、自分が(自分たちが)どんな存在で何がしたかったのかっていう原点を思い出すのに、ハワイは最適な場所だったはずだ。
あくまでわたしの私観だけど、ハワイほどその身や脳みそにひっ付いた余計なものを剥がし落としてくれる土地って、他になかなか無いと思う。
何も意義がなくても世界は美しくて、何の特別な意義がなくても人生は生きる価値がある。
そういうことを実感させてくれた場所は、わたしの50年を超える人生でハワイだけだったから。
(※わたしは人生で日本とハワイの他には5カ国しか他国に行ったことはありません。
たくさん経験したような言い方ですみません。悪しからず…)




クルーズ船の上で読んだ他メンバーへの手紙は、とても率直で涙を禁じ得なかった。
あれも企画として良いきっかけを与えられたおかげなのかもしれないけど、ハワイマジックも少し多めにその背中を押したような気もしている。
北米からの帰り途中でハワイに寄ってくれて、本当に良かった。
わたしもハワイの良さ、自分にとってのハワイの存在の大きさを、改めて実感させてもらったよ…。



あぁ、ハワイ行きたい。
今年中には行きたいなぁ…。
行けるかなぁ…😭






余談だけど。
このボンボヤの中で『ラプラでライブをやろうって毎日のように言ってる』という会話があって、ラプラペンのわたしは全身のアンテナがビビッと立った。
これが2017年の彼らの会話だと考えたら、そうか…そうだよな…。
今はそんな毎日言うほどの渇望感は無いだろうけど、わたしはいずれそれが実現することを夢みて待ってる。
その時はナムジャ達も遠慮せずたくさん来てくれるといいなぁ。

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