太りむすめと100人のファンたち 下
「われらもいくでござる!」
なんと、家来衆の中からも、海に飛び込む者が出始めた。
「お前たち、もう赤クジラ液はすぐそこだ。今行ったら、確実に死ぬぞ。」
殿は言うが、
「それぞれの太りむすめにファンがついているので、横の連携がとれていません。もうすぐ人の輪がほどけてしまう。そこをくさびのように締めるのが、われらの役目。子どもたちと太りむすめのためでござる!」
ふんどし姿になった家来衆たちが次つぎに飛び込む。
「ああ、太一、与助、正二郎、玉之丞……うっくう。」
殿の目から