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AR の未来について:これまでARグラスはどのくらい売れたのだろう?


AR対応デバイスと販売台数とか

前回の記事では今までとこれからのAR市場がどうなるのかという事を、やっぱり根拠があるのとないのとでは全く違いますので、既出の数字を元にまとめてみました。
ただし調査会社やテック系の数値はなんとなく上振れの数値を出しがちの部分も感じられます(あくまで個人の見解です)ので、じゃあ現段階でARグラスがどのくらい売れているのか、スマホとかARでどのくらい使われているのか、といったところを紐解いていこうと思いました。

これまで出たARデバイス全てを追うとそれだけで多大なボリュームになってしまうので、ある程度機種を絞ってます。

年代別ARデバイス一覧と世界販売数

2018年
Microsoft holoLenz 1
出荷台数:約5万台(2018年時点の推定)
2019年
Magic Reap 1
出荷台数:約6万台(2019年時点での推定)
Microsoft holoLenz 2
出荷台数:約2万台(2020年時点での推定)
2020年
NReal Right
出荷台数:約10万台(2020年時点での推定)
2021年
Vuzix Blade
出荷台数:約2万台(2021年時点での推定)
2022年
Meta Quest Pro※
出荷台数:約10万台(2022年時点での推定)
Google Glass エンタープライズ
出荷台数:約5万台(2022年時点での推定)
2023年
Apple Vision Pro※
出荷台数:約10万台(2024年時点での推定)
Lenovo ThinkReality A3
出荷台数:約3万台(2023年時点での推定)
2024年
Meta Quest 3※
出荷台数:約50万台(2024年時点での推定)
XReal Air
出荷台数:約20万台(2024年時点での推定)
Microsoft HoloLenz3
出荷台数:約3万台(2024年時点での推定)
Vuzix Shield
出荷台数:約1万台(2024年時点での推定)
レノボ Think Reality A4
出荷台数:約5万台(2024年時点での推定)
Google Glass Enterprise Edition3
出荷台数:未発表

出典元はページ下部に表示しています。

国内市場の今

ARグラス(スマートグラス含)の国内出荷台数は2023年で5万台(出典元:IDC)とのことです。まだかなりニッチな市場である事は否めません。ただ市場の特徴として、牽引しているのがエンタープライズ向けではなくコンシューマー向けの安価な製品であるという点です。新しいガジェットのスタートではリスク分散のため高機能・高価格からと事例が多いのですが、そのプロセスを超えて、参入出来ているというのはすごい事だと思います。

シェアの中心はXREAL(55%程度)、そして注目されているのがRokid。
ネガティブな要素としてVRにおけるゲーム相当のケースがまだ無いので成長軌道に乗っているとは言えないとの事ですが、話題性としてAppleが空間コンピューティングを提唱したのはポジティブとされています。
このカテゴリーは2022年から急成長していて、参入企業も増えているので今後の成長が見込めるとアナリストは伝えています。まだまだ不確定な要素が大きい市場ですけど、今後の大爆発を期待しています。

何せ「携帯電話の次の大革命」と言われてますし、市場規模もスマートフォンに匹敵するとも言われています。
投資を行うには成功3年前の現在が最適とか、一時期の仮想通貨を連想させるような記事もありますが、投資が最適かどうかはさておき、やはり今後に於いて現実空間とデジタル空間を融合させるインターフェースは必須になり、その点では網膜に直接プロジェクションしない限り現状ではARがベストだと思います。

NTTドコモが完全JAPAN MADEのXRグラス「MiRZA」を発表しました。
価格は¥248,000、個人は全国のドコモショップで、法人はNTTコミニュケーションから購入可能なようです。

海外の現状

つい先日、MetaがSpark ARを廃止するとアナウンスしたようです。
インスタ上で動作するARエフェクトを戦略的な理由での廃止を決定したと。AR関連のフィルターとしては成功の部類に入っていたと思うのですが、Metaへの利益が期待出来ないと判断。
次はクリエイト系ではなくビジネス寄りのAR開発環境を提示するのか、この辺りは今後注目すべき点だと思います。
どちらにしろ米国時間9/25〜26にMeta connect 2024が開かれ、そこでこれからのARについて大きな発表があると言われています。大きな分岐点になるかもしれません。

上記データ出典元

https://www.soumu.go.jp/main_content/000908177.pdf


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