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特別シンポジウムのお知らせ

テーマ:『物語の知』が医療を変える

日時:11月02日(土)、16:00〜19:30

会場:TKP東京駅日本橋カンファレンスセンター、カンファレンスルーム105

「第32回内分泌糖尿病心理行動研究会」の特別シンポジウムとして開催します。今回は私が代表世話人として、本シンポジウムを企画させて頂きました。今、もっとも多くの皆さんに聴講していただきたい3名のパネリストに集結していただきました。私自身もとても楽しみにしています。こうしたテーマに関心をお持ちの方、是非お越し下さい。事前申し込みは不要ですが、参加費1000円がかかります。

座長 バイオ・サイコ・ソーシャル糖尿病研究所 代表 杉本正毅

   早稲田大学人間科学学術院(医療人類学)教授 辻内琢也先生

Opening Remarks  バイオ・サイコ・ソーシャル糖尿病研究所 代表 杉本正毅

第1演者:磯野真穂先生、国際医療福祉大学大学院准教授

『糖尿病患者にとって普通に食べるとはどういうことか?糖質制限食という物語

 あの「なぜふつうに食べられないのか、過食と拒食の文化人類学」の著者が日本における糖質制限食ブームを文化人類学の立場から鋭く批評します。

内容紹介:糖質制限は2010年頃から糖尿病治療の枠を超え広く一般に拡大し、ブームの域を超え、一般に定着した。糖質制限のこのような広がりはどのようにしてもたらされたのか。文化人類学の観点から考察する。

第2演者:金城隆展先生、琉球大学附属病院、臨床倫理士

『物語中心医療とはなにか?Narrative Ethicsの立場から医療における最善を考える』

 今、全国で引っ張りだこの臨床倫理士、金城さんはNarrative Ethicsという立場から糖尿病ケアについて提言します。

内容紹介:慢性疾患のケアには疾病に対するアプローチだけでなく、病いを抱えながら生きる当事者の人生をまるごと理解する姿勢が求められます。演者は糖尿病ケアについては門外漢ではありますが、Narrative Ethicsの立場から「物語中心医療」を提言したいと思います。

第3演者:斎藤清二先生、立命館大学総合心理学部 教授

『医学と医療の狭間で今求められていること:
 医療におけるエビデンスとナラティブの統合の立場から糖尿病ケアを考える』 

日本人にNBMという概念を広めた斎藤清二先生が今回、はじめて糖尿病ケアというフィールドについてお話し下さいます。

内容紹介:Medicine(医学/医療)とは、個別の実践において一般性のある知識・情報・理論を目の前の患者のためにいかに役立てるかということに尽きる。糖尿病診療におけるエビデンスとナラティブの調和という観点からこの問題に迫りたい。

当日は総合討論を50分間用意しました。有意義な討論が生まれることを期待しています。

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