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業務にっぽう_230417_創業融資の質疑応答

きょうは比較的まともに書きます。金融機関で融資を受けるにあたって、受けた面談内容をまとめる。わたしに融資がおりるかはまだ不明だが、どのような質疑があったかは、何かしらの参考になるかもしれないと思い記憶が鮮明なうちに記す。

これから融資を受ける人や、とくに「移住者」という立場のひとには何かしら役立てるものがあったらうれしい。

Q1.なぜ青森で創業するのか

出身地でもなく親戚がいるわけでもない青森でなぜ創業するのか。岩手や秋田ではだめなのか。

回答①移住した理由
東京生まれ、東京育ちのわたしは、3.11やコロナ禍を東京で過ごした。有事の際に、東京は食べものやその他資源を他の地域に依存し、自分の地域では資源を生み出せない危機感をもった。
サラリーマンとして培った自身のスキルも、有事の際は何も役に立たないのではないかと疑問に思った。
あらためて地に足をついた暮らしを自身が学びたいと思い移住を決めた。

回答②十和田を選んだ理由

学生時代に世界を旅するなかで、『北の土地』が肌に合うと感じていた。ロンミュエックの作品をみたくて十和田にひとり旅をした際、ついでに寄った十和田湖・十和田神社の神秘さに惹かれ、興味をもっていたところ【お試しとわだ暮らし】という企画に参加でき、先輩移住者との交流を経て移住を決めた。

Q2.りんご、ほたて、にんにく、などわかりやすい青森のアイコンではない商材を取り扱うのはなぜか。

回答:そもそも「青森の特産品」というジャンルで戦う気がないから。
青森の特産品をつかったオンラインショップはすでにあるが、それは「青森」に興味をもったユーザーしか使わない。
弊社はあくまで「魅力的な商品」を伝えることに重きを置いており、青森産であることはサブ的な特徴としている。
商品ありきで訴求することで、青森に興味がない人にも商品をきっかけに青森の魅力を伝える契機となる。
ターゲットとコンセプト設計が、そもそも青森縛りではない。

Q3.店舗の立地的に観光客の利用がむずかしいと思うが、戦略はあるか

回答:ない
立地的に観光客な人が通る動線がなく、またわたし個人の力でその動線開拓は難易度が高い。そのため、観光客を誘致することに尽力するよりも、地域の方に立ち寄っていただける場にするほうがリソース(労力、時間、資金等)の使い方としては理に適っていると考える。
いずれは観光客の人が利用できるよう、商店街のアーケード下に移転を目指す。

Q4.在庫をもつという運営はリスクがあるが、見直しや、その方法にこだわる理由はあるか

回答:抱き合わせ販売のメリットを提供したい
商品の仕入れ先でも、自社でオンラインショップを運営しているところがあるが、取扱い商品が限られているためわざわざ数百円のものを買うために送料を払って注文したいという人は少ない。弊社であれば、在庫を抱え自社で梱包するので複数商品を同時購入でき、購買者の送料負担を減らせる。
また複数同時購入することで、目的商品のみならず多様な商品に興味をもち、幅ひろく青森の商品を手にとってもらう機会となる。

在庫保有はご指摘のとおりリスクであるため、創業初期は保存期間の長い商品をメインに取り扱う。販売数をみながら、今後は冷蔵や冷凍商品へ取扱いを拡大したい。また、在庫リスクを低減するために実店舗を稼働するという理由もある。

Q5.なぜ商品が十和田に特化してないのか

回答:青森全体のおもしろさを伝えたいから
青森に移住して思うのは、各地域ごとに区分けがしっかりあるということ。津軽、南部、むつ、などそれぞれのエリアがわかれており、その地域ではその地域に特化した商品しか手に入りにくい。
青森は全体を通しておもしらろいにも関わらず、十和田にきた人に十和田だけの魅力を伝えるのは機会損失だと考える。青森全体の魅力を伝え、エリアの分断を超えた事業を展開したい。
また、地域のひとも他のエリアのことをあまり知らず、おなじ青森なのに知らないことが多いと感じるため、地域の人により青森を知っていただくきっかけになりたい。

Q6.ひとりで経営するのは大変かと思うが、どれかに絞るという考えはないか

回答:よくわからない
現在の優先順位はオンラインショップの運営が最優先であり、そこを安定させること目指す。商品の仕入れは配送業者を介すことができ、梱包作業に人では必要だが、それ以外は大きな負担はないと考える。
いずれは作業の補助スタッフを募集できるようになりたい。



ざっくりこんな感じかな〜〜

融資が通るかはわかりませんが

これらをもってまた銀行の審査にはいる。融資がおりるかはまったくわからないけど、質疑はめちゃくちゃたのしかった。質問をされると自分の脳が整理されて、考えをアウトプットできて大変よかった。ありがとうございました。もっと融資受けたい。もっと考えなくちゃいけない。たのしい。

思ったよりも、数字的なところよりリスクヘッジや事業の見通し(今後の展望など)や、現実的な課題を話すことが多かった。
過大に事業のよさを伝えるより、いかに現実的かというリアルさが大切な気が個人的にはした。(だからといって過小評価がいいということではない、いかにリアリティがあるかが大事という感じ)

久しぶりに中身のあるnoteを書いた気がします。ありがとうございました。おやすみなさい。

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