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青天の霹靂

 今年の6月半ば、仕事中に腰をやらかしまして。かかりつけの整形外科に行きました。レントゲンを撮ってもらい、骨には異常なしということだったので急性腰痛、所謂ぎっくり腰ですと。ロキソニンと胃粘膜保護剤を処方してもらいその日は終了しました。

 相変わらず腰は痛いままで、数日間過ごしていました。ぎっくり来たのが水曜日、その週の日曜日に動けなくなりました。全く動けないわけではなかったのですが数歩進んで立ち止まり、それを繰り返して何とか前に進むというような感じです。さすがにこれはぎっくり腰じゃないと思ったのでもう一度整形外科に行き、今度はMRIを撮ってもらいました。画像を見ると見事に椎間板が飛び出していました。椎間板用の処方も出していただき、その日は終了。暫くは痛みが続くのは分かっていたので、気長に付き合うしかない覚悟を決めました。

 1ヵ月ほどすると痛みはだいぶ治まってきて、普通に歩けるようになっていました。周りにもやっとマシになってきた、と言っていたのですが、急に右足全部が痺れはじめました。例えるなら正座した後の痺れが右側の腰からつま先まである感じです。薬もなくなりそうだったのでかかりつけに行ってきました。薬は飲み続けなければいけない、という話を聞いて診察は終了です。この間は普通に仕事はしていました。日に日に足先の感覚はなくなりました。足先の感覚は鈍くなってきて、足首の痛みが出始めます。ここまでは私の許容範囲内だったのですが、次第に右足首が動かなくなっていきました。はじめは数日したらもとに戻ると思っていたのですが、気になるので調べてみると麻痺していることに気が付きます。また病院に行ってそのことを伝えると、これはよくないから紹介状を書きます。ということになりました。もしかしたら手術になるかもしれないという話だけは聞いていました。これが8月13日のことです。

 私は病院で働います。私の働く病院に紹介状を書いてもらったので顔見知りがいっぱいいます。そんな病院の頸椎・腰椎専門のDr宛に紹介状を書いてもらいました。予約が取れたのが8月20日。その日は偶然親が仕事休みだったのでついてきてもらい、診察してもらいました。診察では私の今の症状とMRIの画像データが合わないからもう一度MRIを撮ってきてとまたしてもあの筒に入りました。もう慣れたもんです。

 私は第5腰椎の椎間板だったのですが、このMRIを撮った時には飛び出した椎間板が第4腰椎のほうにまで飛び出してしまっていて、神経も強く圧迫している状況でした。右足の麻痺も、痛みもすべてこの飛び出した椎間板が神経を圧迫していることで起きています。一般的には椎間板ヘルニアの治療は投薬で様子を見ます。どうしても痛みが強い場合は神経ブロック注射を打ちます。基本的には保存的療法です。大体8割程度の人が投薬、神経ブロック注射で痛みが治まっていくようです。私は右足に麻痺が出ていたので重症でした。足首が動かなかった状態を下垂足というのですが、まさしくそれでした。私の場合、下垂足のほうはそこまで悪い状態ではなかったようです。

 飛び出した椎間板は時間が経てば少しずつ戻っていくだろう。けど、それを待っている間に下垂足のほうが悪化して完全に動かなくなるかもしれない。そういった話を聞きました。私は手術になるかもしれないといった前提でいたのでそのこと自体には何の抵抗もなかったです。その時は手術がいっぱいだったらしいのですが、今ならねじ込めるかもしれないと麻酔科のDrに連絡を取ってもらい、結果的には手術を受けました。

 手術が決まりました。8月23日入院の24日手術です。あまりに急でその時は驚きました。手術になるかもしれない覚悟はありましたがそんなに早くになるとは思ってもいないので何の準備もしていませんでした。そして20日が金曜日だったために入院の手続き等とすべてその日のうちに済まさなければいけません。月曜日は朝から入院です。術前検査も回らなければいけません。勝手知った病院で採血、レントゲン、心エコー、下肢エコー、呼吸機能など私は検査を回ります。この時すでに夕方の4時を過ぎていました。病院は5時で終わるのでそれまでに検査を回らなければいけないので急いで周りました。親は入院の手続きのほうに行ってもらい別行動です。会計は病院中で最後だったかもしれません。


本当は一気に書き上げてしまいたかったのですが、思いのほか長くなってしまったのでここで切ります。続きは近いうちに書こうと思います。

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