話題のSony MDR-M1ST購入しました

遂にMDR-CD900STの後継機種が発売されましたね。
ネットのレビューでは軒並み高評価を得ておりますが自分の耳で確かめたかったので私も発売と同時に購入致しました。
気になっている人も多いと思うのでざっくりレビュー致します。

まずは5つのポイント評。
至高のモニターヘッドホン、Focal Clear Professionalを所有しており、
最高得点を叩き出しておりますのでこちらの評点を基準に算出してみました。各ポイントは5点が満点です。



Focal Clear Professional
高音:5
中音:5
低音:5
解像度:5
音場:5

Clear Proは圧倒的クオリティでALL5ポイント獲得!
文句の付け所がありません。
スピーカーと聴き比べても違和感が少なく、コレでミックス~マスタリングまで完パケまでいけちゃうくらいの完成度です。


Sony MDR-M1ST
高音:4
中音:4.5
低音:4
解像度:4
音場:3

MDR-M1STと1桁違う価格のClear Proとを比べるのは酷ですが、それでも中々の高得点を叩きだしております。
それでは項目別に所感を述べて行きます。

高音に関してはかなり柔らかい鳴りで丸い刺さりは一切なし。
後少しだけシャキっと感があっても良かったかな。でもEQで15Khz辺りをブーストした際にしっかりエアー感は感じとれました。

中音に関してはまったくもって問題なし。ボーカルの聞き取り易さはMDR-CD900ST譲りですね。Clear Pro基準なので-0.5にしてます。

低音に関しては30Hz辺りのスーパーローまでしっかり聞き取れます。ただちょっとゆるい鳴りなのでもう少しタイトな鳴りをしてくれた方が好みです。

解像度に関しては必要十分な解像度で近年のハイファイなPOPSやCLUB MUSICにも十分対応出来ます。

音場に関しては狭いです。完全に頭内定位で耳の周りで鳴っている感じです。ま、これに関してはメーカーも敢えてそのようにチューニングしていると謳っておりますので仕方ないですが同じ密閉型でもBeyerdynamic DT 1770 PROやNeumann NDH 20等はもうひと回り広い音場なのでそれくらいは欲しかったかな。でも狭い割に音の配置は分かりやすいです。
Focal Clear Proと比較すると下記のようなイメージ。


総評

全体的に中低音寄りのピラミッドバランスといった所でしょうか。
最初鳴らした時はちょっと一枚薄い膜がかかったような感じでしたが一晩鳴らしっぱなしにしておいたらかなり改善されたのでエージング必須。

個人的には制作向きなヘッドホンかなーと思いました。トラックメイキングの音色の音決め等にはバッチリです。

ミックスに関しては音場が狭い分、パン等の位置決め、奥行き感はスピーカーとの併用必須。マスタリングに関しても音圧感が所謂ヘッドホンの音圧感なのでスピーカーとの併用必須ですね。

Focal Clear Proが別次元のクオリティなのでどうしても辛口の評価になってしまいますが物としてはかなり良い出来です。

個人的にMDR-M1STはレコーディング用のモニターヘッドホンと思っているので今から制作以降の用途でコレ買おうと思っている人は絶対MDR-M1STにしといた方がいいです。

ただ価格的には3万円ジャストくらいの価格が相応かなと思いました。
もう少し予算捻出出来る方はBeyerdynamic DT 1770 PROかNeumann NDH 20辺りいっときましょう。

以上、Sony MDR-M1ST評でしたー。

追記
MDR-M1STの同価格帯にFocal Listen Professionalという同じく密閉型の優れたモニターヘッドホンがあります。
こちらの方がバランス的にフラットなのでMDR-M1STを検討されている方は購入候補に入れておいて良いでしょう。
但しListen Proは装着感がタイトで頭の大きい人は長時間使用はキビしい(僕はこのせいで手放しました)のでご注意下さい。


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