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日本の経済を知ろう④【国の借金】とは何か?
(最終更新日:2022年2月16日)
皆さんこんにちわ、まっきーです!前回は「正しいデフレ対策」と言うテーマで経済の勉強をしました。今回は、「国の借金」について一緒に勉強して行きましょう!
今回も、まずはこの記事を読んでみてください。
『国債や借入金などを合わせたいわゆる「国の借金」が、去年の年末の時点で1100兆円を超え、過去最大を更新したことが分かりました。日本の総人口で割ると1人当たり871万円となります。
これは高齢化で増え続ける社会保障費などを税収だけではまかなえず、新たな借金に当たる国債の発行などで補っているためです。』
引用元:NHK政治マガジン より
はい、皆さんこの文章を読んでどう思いますか?恐らく「日本って借金が相当ヤバイんだな・・・これは増税も仕方ないかな」と思うのではないかと思います。
それも当然で、そう思わせるように仕向けているんですね。詳しく解説していきましょう!
「国の借金」という言い方がおかしい
まず「国の借金」という言い方がおかしい。これだと誰が借金の主体なのか分からない。本来は「政府の借金」と言うべきです。
借金しているのは日本政府であって国民じゃないですからね。
それを、わざわざ「国の借金」と言っている。つまり「国の借金=国民みんなの借金」と思わせるたに、わざわざそう言い換えてるんですね・・・。
そして、経済の基本に「誰かの負債は、誰かの資産」という言葉があります。
当たり前ですが、あなたがもし100万を借りる(これは負債)となると、一方ではあなたにお金を貸す(こっちは資産)人が必ず存在します。
ということは、上記の1100兆円にもなる大金を、日本政府に貸している相手が必ず存在します。
これほどの大金を貸す相手とは、一体誰なのでしょうか?
政府借金の債権者の多くは『日本国民』
これだけの大金を一体誰から借りているのか?
答えは国内からの借入れが88%、残りが外国。その多くが「日本国民から借りている」のが現状。
「いやいや、政府にお金なんか貸した記憶ないけど?」と思いますよね。
もちろん直接貸している訳ではなく、皆さんの銀行預金や生命保険、年金などが源泉です。
この辺りは説明が難しいので省略しますが、大事なのは「政府借金の多くは国民資産からの借り入れである」と言う事実です。
ここまで説明すれば明白だと思いますが、貸しているのが「日本国民」である以上「日本の総人口で割ると1人当たり871万円借金している」なんて説明はおかしいですよね?
もし書くにしても「1人当たり〇〇〇万円、政府に国民がお金を貸している」と説明すべきです。
なぜこんな書き方するかと言うと、要するに「あなた達国民はこんなに借金を背負っているんですよ!」と「不安を煽りたい」わけですね。
もちろん「増税」への道筋を作るために。
そして、デフレ期では国民も会社もお金をあまり使いません。銀行に眠り続けるお金が増える訳ですね。
でも銀行って預金を資産にお金を貸すことが本業ですよね?しかしデフレ期だと借り手が減るので銀行は困る。
なんせ、皆さんの預金は銀行にとっては借金です。そのまま口座に眠らせると赤字が膨らみ、放っておくと潰れてしまいます。
そのため、銀行は「国債」を買ったりしています。
少し難しくなるので詳しい説明は省きますが(国債については別で取り上げます)、この「国債」も政府にとっては借金です(ちなみに皆さんが今持っている「紙幣」も政府からみれば借金)。
そのため、デフレ下で使われない国民の預金が増えると銀行が「国債」を買うため、政府の借金もどんどん増えて行きます。
経済成長なくしてデフレ脱却はありえない
では、政府の借金を減らすにはどうすれば良いのか?
ここまで勉強してきた皆さんなら、答えは何となく分かるはず。そう「経済成長してデフレから脱却する」こと、つまり「GDPを増やす」以外に方法はありません。
もしGDPを増やさずデフレ脱却が出来る法があるなら、ぜひ教えて欲しいものです。
怖いことに、誤った政策である「増税」によって日本経済がさらに低迷しても、誰も一切責任を取っていません。
GDPが増えなければ、それは『財政政策の失敗』を意味します。
次の一手として人を入れ替えたり、新しい対策を考えるなりするはず。しかし日本ではそういった動きは全く見られません。
これって、すごく怖い事だと思いませんか?
誰も責任を取らない環境下で、物事が上手くいきますかね?実際上手くいっていないから、日本の経済は低迷し続けているんですけどね。
「経済成長すること」を諦めてはいけない
以前「日本の経済は曲がり角でこれ以上成長しないから、これからは海外だ!」なんて力説してた上司がいた、という話をしましたね。
怖い事に本当にそう思っている人が結構多いんですね。日本国民が今のデフレ不況に慣れきってしまい「それが当たり前」と思っている可能性が高いです。
しかし国民の誰もが「経済成長を諦めている」状態では、まさに景気回復なんて遠い夢の話になってしまうと思いませんか?
だからこそ、我々国民一人一人が勉強して正しい情報を入手していかねばと思うのです。
マクロ経済を少し理解するだけでも、テレビで流れる経済的なニュースに誤りがあることに気付けます。
そして、そういう人たちが増えて世論が巻き起これば、この国は良い方向へ向かうはずです。次世代にツケを回さないためにも、我々の手で経済成長を成し遂げましょう!
次回は「GDP」の話をします!
さて、5回に渡って「日本の経済状況」について勉強をして行きました。次からは視点を変えて、経済の基本部分について触れて行きたいと思います。まずは再三登場していた「GDP」から。次回はGDPの勉強を一緒にして行きましょう!
最後までお読み頂いて感謝です!少しでも日本経済に興味を持っていただけたら本当に嬉しいです!もし良かったら、次回も一緒に勉強していきましょう!よろしくお願いいたします<(_ _)>
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