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意外と知られていない「税金」の目的

皆さんこんにちわ、まっきーです!今回は「税金とは何か?」というテーマについて説明をして行きたいと思います。これを知ると、そもそも「財源確保のための増税」という考え方が、完全に「間違った認識」である事が分かります。では、一緒に勉強をしていきましょう!

税金には主に「4つの目的」がある

税金にはそもそも、主に以下のような目的があります。1つずつ内容を見ていきましょう!

1.景気の安定化装置(ビルト in スタビライザー)

いわゆる「景気調整をするための役割」のこと。インフレの時なら税金を多く取って景気を冷まし、デフレの時は税金を減らしてデフレ悪化を防ぐ。その調整ために税金を利用する、という事ですね。

税金には、このように景気状況によって自動で調整を行う安定化装置(ビルト in スタビライザー)が備わっています。

2.所得の格差縮小と社会の安定

所得の大きい人から多く税金を取り、所得の少ない人からはあまり税金を取らない。いわゆる「累進課税」を行う事によって、国民間の所得格差が大きくならないようにする機能のこと。

格差が拡大すると「貧困層」が不満を持ち「犯罪行為」等を助長します。統計上では、貧困化すれば比例して犯罪が増え、社会が不安定になります。格差を埋める事で「社会を安定化」する機能ですね。

3.政策的目的

例えば「たばこ税」などがそれに当たります。たばこは本人と周りの人間の健康を害する恐れがあるため税金が課される。

また、車などの排ガス規制なども同様で、一定基準を満たせば車の購入時に税金が安くなったりしますよね?このように、健康や環境を保全する事を目的に、対象に税金をかけるような政策の事を指します。

4.国内通貨の固定

当たり前ですが、日本で税金を納めようとするには、日本円で支払う必要があります。これは、日本国内では「」の通貨しか認めない、利用できないという強制をするため。そうすることで日本で使える通貨が「円」に固定される訳です。

税は「政策調整」の手段

上記のとおり、税金は「政策調整の手段」であり、元々「社会保障などの財源」を確保することが目的ではないんですね。

「財源確保のために何かをする」とか「財源が無いからコレが出来ない」という考え方は「ミクロ経済(家計)」の考え方であり、これも明確な誤りなんです。

例えば、どこかの橋が崩れて通行できなくなった時「財源が無いから補修はしません!」って事にはなりません。人命が関わるなら、そんな悠長な事を言っていられませんよね?

政府は、いざとなれば国債を発行して資金を調達できるため、税収(財源)に行動を縛られる事は本来あり得ません。

税収は単なる「結果」に過ぎない

税には上記に示したような役割があり、必要に応じて課税されます。そして、その結果として「税収」がある。「税収」は単なる国民経済の「結果」に過ぎないんですね。

税収が少ないからと、本来実施すべき政策を実施しない事は大きな間違いです。国民の生命や財産を守るうえで、非常に大きなリスクになります。税収によって経済政策が左右されることは、本来あるべき姿ではありません。

税金の目的が「社会経済の安定化」と考えれば、それは明らかです。

しかし、税金の中には実はこの目的にそもそも反している税金が1つ存在します。それが消費税です。

「消費税」には非常に危険な特徴がある

税の4つの目的を踏まえて考えると、実は消費税には「非常に危険な3つの特徴」があります。それが以下の3点です。
①景気の安定化装置(ビルト in スタビライザー)の機能が無い
②消費性向の高い人ほど実質的な税率が高くなる
③雇用が不安定になる

私自身も、これは経済を勉強していて特に驚いた内容でした。こまま説明を続けようと思いましたが、かなり長くなってしまうため、上記の詳しい内容については、次回【消費税の正体】で詳しく説明していきたいと思います!

最後までお読み頂いて感謝です!少しでも日本経済に興味を持っていただけたら本当に嬉しいです!もし良かったら、次回も一緒に勉強していきましょう!よろしくお願いいたします<(_ _)>


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