経済のギモン【1問1答】消費税の増税で社会保障費は賄えるの?
こんにちわ、まっきーです!今回も、経済の素朴な疑問を、出来る限り経済の初心者からという目線で1問1答形式で記載してみます!
Q.消費税の増税で社会保障費は賄えるの?
日本は高齢化社会により増えつつある社会保障費などを税収で賄うために、今後も消費税の増税は避けられないと聞きました。という事は、今後も消費税は増税する必要があるのでしょうか?
そして、消費税を増税すれば、将来的に社会保障費などを賄えるようになるのでしょうか?
A.賄えませんし賄う必要もありません。
これについては2つ理由があります。その理由は以下の通り。
理由①【消費税率を上げても税収は増えない】
単純に消費税率を上げても「税収」そのものは増えません。なぜかと言うと消費税増税により「消費がさらに冷え込む」からです。その結果、GDPそのものが縮小し、結果として税収も減ります。
消費税率を上げるとすれば、現在のようなデフレ不況下ではなく、インフレが過熱気味の時に実施するのが正しい増税タイミングです。
つまり、デフレ不況下で実施される消費税増税は「消費税増税の効果は全くゼロ(むしろマイナス)で、単にデフレを悪化させるだけ」という酷いものです。
理由②【社会保障の趣旨に反している】
「社会保障は税金で賄うもの」そんな事一体誰が決めたのでしょうか?ちなみに社会保障とは以下の定義があります。
社会保障は、個人的リスクである、病気・けが・出産・障害・死亡・老化・失業などの生活上の問題について貧困を予防し、貧困者を救い、生活を安定させるために国家または社会が所得移転によって所得を保障し、医療や介護などの社会的サービスを給付する制度を指す。
引用元:Google Arts&Culture より
この中に「貧困を予防し、貧困者を救い、生活を安定化させる」と記載がありますよね?
ところがデフレ不況下の消費税増税は、この趣旨を真っ向から否定します。増税することで日本経済をさらに不況に追い込み、自殺者を増やし、多くの日本人を貧困化させています。全く趣旨に反していると思いませんか?
『社会保障を充実化させるために消費税を増税するのは、全てにおいて間違っている』と言うのが答えです。
おまけ
じゃあ、どうすればいいの?という疑問が沸いた方のために、念のため記載します。いま日本政府が行うべき経済的な政策は、以下だと私は思います。
①目標インフレ率を定め、消費税の減税(もしくは廃止)を行う。
②消費をした人が得をする制度を増やす(エコ減税のようなもの)。
②インフラを積極的に整備する(公共事業投資の大幅拡大)。
③GDPが増え、目標インフレ率を達成したら消費税の在り方を再検討する。
何より、GDPが増えれば「税収」も増えます。税収を増やしたいと思うなら「GDPを増やすこと」以外に正しい"答え"はありません。
最後までお読み頂いて感謝です!少しでも日本経済に興味を持っていただけたら本当に嬉しいです!もし良かったら、次回も一緒に勉強していきましょう!よろしくお願いいたします<(_ _)>
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