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とある店長経験と飲食業界の話

こんにちわ!まっきーです。今回は、外食産業への転職経験のある自分の経験から、ある店舗での店長経験について話したいと思います。飲食業界に興味のある方は、参考にして頂ければと思います!

古民家を改築したお店

私が店長として働いたお店は、古民家を改築したお店でした。いわゆるチェーン店ではなく、全くの新規店舗です。私自身、8か月程度の飲食経験を経てからの店長という事で、ある種の挑戦でもありました。

古民家風

飲食業界の雇用体制

全てが当てはまる訳ではありませんが、殆どの飲食店は人件費を抑えるために『少数の正社員+アパート・アルバイト』という雇用体制です。私が働いたお店も、私以外の15名程度の店員は、全員パート・アルバイトでした。

これが何を意味するかと言うと、多くの負担が社員に集中します。私の場合は、在庫管理と発注、シフト管理、売上管理、急欠勤の穴埋め、マネージャーとの打ち合わせ、アルバイト採用など。これらを日々の店舗営業を行いつつ、平行して行う必要があります。

そのため、どうしても休みが取れなかったり、休憩が取れなかったり、私自身に負担が集中してしまい、疲労困憊の状態が常態化していました。

働き方の実態(私の経験)

もう少し深堀すると、私の勤務状況の話をする必要がありますね。以下に箇条書きしていきます。
・勤務時間は9時から22時が基本
・休みは毎月最大で8日間
・年末年始に5日程度、夏季休暇で3日の連休あり。GWはなし。
・お店は不定休(決まった休みは無し)。
・月の勤務時間が250時間から300時間ほど。
みなし残業のため固定給(勤務時間が多くても変わらない)。

特に注目して欲しいのが勤務時間。普通のサラリーマンなら月の勤務時間は160時間から180時間ほどでしょうか?残業の多い方なら、さらに多くなると思いますが、それでも50時間残業しても250時間にはなりませんよね。私はそれ以上の時間を毎月働いていました。

しかし、それでも給料自体はサラリーマン時代よりも低かったです。勤務時間は長いのに、給料は低い。これでは飲食業界で働こうと思う人間が減ってしまう気がします。

過労死

適正な業務時間が曖昧

私の場合は一般的に見ると明らかに「働きすぎ」だと思うのですが、飲食業界においてはこの辺が非常に曖昧です。会社なりマネージャーがきちんと管理しているか、会社そのものが「利益優先」に偏り過ぎてないかなど色々あると思いますが、そこをきちんと課題として取り組んでいる会社でないと、正社員になってからかなり苦労するかもしれません。

お客様の『ありがとう』が救いだった

毎日疲れを引きづって仕事をしていた自分でしたが、接客の際のお客様の『ありがとう、美味しかったです!』『また来ますね!』という声に本当に救われていました。

幸い私が働いたお店のお客様は、みなさん良い方ばかりで、本当に心に沁みました・・・。皆さんも、会計時に一言でよいですから『ご馳走様でした』『美味しかったです』『また来ます』などひと声だけで結構ですから、声をかけてあげてください!

ありがとう

外食産業の発展に必要なこと

話を戻しますが、飲食業界そのものが、このような過剰労働の温床になっている気がしてなりません。もちろんお店にもよりますが、不定休で営業時間の長い店舗だと、このような傾向がより強くなるように思います。

飲食業界全体の課題かもしれませんが、過剰労働と人件費はトレードオフの関係にあります。社員に過剰労働させれば人件費率は下がり利益率が上がりますよね。しかし、放置すれば人材流出や、ひどい時は過労死に繋がります。私も労働環境を理由に辞めました。外食産業が真に発展するには、この問題は解決していく必要があるのではないか、と感じました。

独立すれば話は変わる

今話した内容は、あくまで「社員」として働いた場合です。個人事業主(オーナー)になれば話は全く変わります。将来独立を考えている人であれば、上記のような勤務体系の中で一定期間働く事も「経験」になりますよね。

その経験を活かし、自分のお店を経営していくのは非常に有益な事だと思います。コロナ禍ではなかなか難しいとは思いますし、消費税10%も非常に重いですよね。

皆で応援しよう!

だからこそ、私個人はそういったお店がオープンすると、ついつい応援したくなります。皆さんの周りでも、新しいカフェなどがオープンしたら、応援がてら利用してみてください!

カフェイメージ


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