バンド別に振り返る2020～シュガーズ編～

このバンドについては、まずSugarSの振り返りをせねばならんだろう。今年の頭にメンバー２人が抜けるのが発表されて、それと同時にリーダーがHEROさんからIWAjIさんへとバトンタッチ。ありとあらゆる意味であこがれたバンドが大きく形を変える日がやってきたんだなぁ…と。
大阪城野音だったり、大きく羽ばたくためにチャレンジを繰り返してきたバンドだったな。BIG CATもそのうち、あくまでも通過点としての１つだと考えていたので、結びのために用意された会場だったのか…と考えたら、少し悲しくはなった。
けれども、自分はいつものペースで、２月に東京公演・神戸でのレギュラーライブと２本のライブを見に行った（東京公演の模様はこちらから）。
その後は４月の春ツアー、そして５月のSugarS最終公演を待っていた。

しかしコロナ禍が訪れた。そんな中だが、彼らはSugarSとしての最終ツアーの何公演かを決行していた。地方公演とは言え、まだ実態がよくわからないままの、見えない敵がいるかもしれない中を。自分の住む場所は…、あろうことか同じ在住区内で例の船に乗船していた人が発症したという報道があったので、危機感の高まり方が急速だった。
そして様々なバンドが次々に公演を延期・中止の判断をする中、コンビニや郵便局で払い戻しの手続きをする日々…。複数公演が一気になくなるなんて経験はまずないので、なかなかしんどかった。
そんな中で、唯一ツアーを続けていたのが彼らだったので、正直苛立ちが隠せなかったけれど、あこがれたバンドが最後のツアーで悔いを残したくない気持ちも考えると嫌いにはなれなくて、あまり情報が入ってこないように、フォローを外すという形で距離を置いた。
でも間もなくツアー中止の発表を目にして、なんとかかんとか落ち着いた。
その後の事は、もうあんまり覚えていなくて、大阪に行く予定だった5月16日は仕事をしていたし、SugarSを最後に見たのがいつだったか…。ツイッターを遡ればわかりそうな気もするが、めんどくさいな。なので、よくわからん中で別れた。ごめんなさい。

６月には新体制でシュガーズがスタートし、違うグループになったんだな、と。チラッとアー写とプロフを見たけれども、距離は置きっぱなしだった気がする。以前からのメンバーであるIWAjIさん・HEROさんがいることを考えると、信じたいし、応援したい気持ちは残っていたけれど、気が向くまでは…と。
で、その気が向くきっかけになったのが、もうすっかり届いたことも忘れかけていた『SugarSクラウドファンディング』のリターンだった。7月頭に受け取っていたけれど、実際に開けたのは１カ月以上後で、すっかり夏になってからだった。
そこで指名したメンバーが、自分の文章が心に響いていたという旨を話してくれて…やはりあこがれたバンドのメンバーが１人でもそう思ってくれていたのは、遊びで書き始めた高校生の頃から、短期間ながらライターと名乗っていたあの日、名乗らずとも日々日々、やってきた甲斐があったなぁと。めちゃめちゃ泣いたし、やむを得ないとは言え、思った通りに見届けられなかった事に対する哀しみが、ようやく成仏した。ありがとうありがとう。

そこからようやくシュガーズとも距離を縮め始め、今に至る。新メンバーも全員フォローした。SugarSを応援していた中で「あこがれがすぎる故に、依存してないかな？」と思ったことがあり、何度か自分のために離れようと考えたこともあったのだけれど、結局のところまた戻って落ち着きつつあるw

まぁ、まったくの別物だし、シュガーズはすでにシュガーズの良さを確立できている感じもあるので。

ワクワク感は据え置き。バラードがキレイ。新メンバーがそれぞれ違う種のパワーを持っていて興味深いな。トークは抜けてったメンバーより上手いと思った笑。レギュラーの他、企画配信もいろいろ見たので、どんなキャラクターなのかだいたいわかったのも良かった。
配信の怖さは簡単にコメントが送れるが故に、距離感を見間違う可能性があるんだよなぁ。近いようで相変わらず遠い。今後もいい距離感で付き合いたいバンドである。生で見たら「思ってたんと違う( ﾟДﾟ!!」ってなる可能性もなきにしもあらずだが、そんなことがないように来年も配信を少しずつ見ていよう。

そういえば、HEROさんソロライブの感想をすっかりつぶやき忘れていたので、ここに書いておこうかな。20代の若手2人（Neetaさん＆PANGさん）を連れてのライブ。そのせいか、年齢によって積んでるものが違うから、持てる強さや表現できる優しさも違うんだなぁ、と不思議な事を音から想像。

50代の歌うラブサイケデリコはエモい。＜星空のディスタンス＞でテンション高く立ち上がったので笑ってしまった。ここ最近どのバンドにも「コロナ禍のために作られたのか？」と感じる曲があったのだけれども、＜ふぁいてぃん＞はまさしくそれで、しみじみと聴いてしまったな。「またよろしくお願いしますね」と、後輩の2人にも敬った声掛けをしていて、やはり何歳になってもこういう姿勢って大事だなぁ…と、画面からいろいろ教わりました。
そして最後に。いつかのメッセージ動画でIWAjIさんが「どんどんグループが良い雰囲気になってきている」と話していたのだけれど、それは確かに画面で見ていてもそう思いました。リーダーになって大変な事だらけだったと思うけれども、必要な試練を一丸となって乗り越えた感じがあって良かったなぁと。本当におつかれさまでした。そして、相変わらず好きでいることができそうな場所にしてくれてありがとうございます。
信じてよかったです。

またいつかライブに行けますように。

新メンバーの3人に、シュガーズに会えますように。

おしまい(=ﾟωﾟ)ﾉ

シュガーズ ACAPPELLA PERFORMER