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途中で挫折してしまった本

 こんにちは、もの子です。普段はTwitterに読んだ本の記録を上げているのですが、「途中で挫折してしまった本」については基本的にツイートしていません。しかし、正直に「合わなかった」と言うことで「同じ作家さんでもこの本なら好きそう」「アニメから入ってみるといいかも」といったアドバイスをいただけることがあります。そのため私はネガティブな感想から広がる世界もあると考えており、今回は直近1年間で最後まで読みきれなかった本を紹介していこうと思いました。
 ここで紹介する本は私には合わなかった本ということになりますが、決して作品そのものや作家さん、その作品が好きな人たちを否定する意図はありません。むしろその作品の良さが分からなかった私の方が至らないと考えております。しかし、どうしてもネガティブな内容になりますのでメンタルに自信のない方、他人の影響を引きずりやすい方は読むのを控えていただけると幸いです。

①『アリス殺し』小林泰三

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 作者の小林泰三さんが亡くなったのをきっかけに読んでみようと思った1冊です。本当に最初の方しか読んでいないのではっきりとストーリーは分かりませんが、夢の中の『不思議の国のアリス』の世界と現実世界が絡みあったミステリーのようです。『十二国記』や『精霊の守り人』などのシリーズで異世界ファンタジーを克服してきた私ですが、まだどこか不思議な世界に入り込めないところが残っているのかもしれません。また、この話は会話が多いのですが会話のノリが独特で私には合いませんでした。

②『明るい夜に出かけて』佐藤多佳子

明るい夜に出かけて

 内向的な男子大学生の心の中が淡々と描かれている作品です。この手の作品は苦手……と思いきや似たような傾向の『線は、僕を描く』は好きなので必ずしもそうではないみたい。ラジオ番組についてかなりしっかりと書かれているのですが、基礎英語くらいしか聴いたことがない私には馴染みがなかったのかもしれません。だからこそ興味深いと感じる部分もあったのですが……。なんで合わなかったのか自分でもはっきりと分からない作品です。佐藤多佳子さんはまた別の作品でチャレンジしたいと思っています。

③『占星術殺人事件』島田荘司

占星術殺人事件

 最初に登場する手記が読みづらいという意見を時々聞くのですがそこは大丈夫でした。手記のあとの御手洗と石岡の会話の方が私には辛かったです。論理的にこれは不可能だ、あれも不可能だといった話をしているのですが、私は雰囲気や心理描写を重視するタイプなので疲れてしまいました。挫折したものの有名な作品なのでトリックは気になり、同じトリックを使用している金田一少年の事件簿の方を読んでしまいました。ごめんなさい。
 島田荘司さん、ミステリ界隈ではとても有名な方なので1冊は読み切りたい気持ちがあります。私でも読めそうな作品があれば教えていただきたいです。

④『百貨の魔法』村山早紀

百貨の魔法

 Twitterで仲良くしてもらっている方におすすめしてもらいました。せっかく紹介してもらったのにちゃんと読めなくて申し訳ないです。私の好きな『桜風堂ものがたり』と一部つながっているそうで、合わないはずないんですがね……。ゴリゴリのミステリを好んで読んでいる時期だったので、こういう穏やかな作品が合わないタイミングだったのかな。しばらく寝かせてから手に取ったら読めるようになっているかもしれません。すぐに読めなくて本当にごめんなさい。

⑤『ののはな通信』三浦しをん

ののはな通信

 まだ挫折はしていないと自分の中では思っています。ですが、「ちょっと疲れたからいったん他の本を読もう……」となってから半年くらい経ってしまいました。この本に書かれているのは全て手紙のやりとりなのですが、その形式に慣れず読み進めるのに時間がかかる……という感じです。結構分厚く、手紙のやりとりをこの量読むのはしんどいなと。でも内容は興味深いと感じているのでいつか読了できるといいなと思っています。ちなみに同じ作家さんの『舟を編む』は大好きです。

【克服済み】『たゆたえども沈まず』原田マハ

たゆたえども

 19世紀末のパリが舞台なのですが、昔の雰囲気や外国の地名に馴染むことができず初めて読んだときは序盤で挫折してしまいました。しかし、ゴッホ展に行くのをきっかけにもう一度挑戦したらスラスラと読めたんです。一度挫折した本をもう一度手に取るという経験をほとんどしたことがなかったので「読めるようになることってあるんだ!」と感動しました。
 これまで紹介してきた本たちもいつか再挑戦したいと思いつつ、なかなかきっかけがないとしないんだよな……と思っています(汗)まずは同じ作家さんの違う本から挑戦していきたいです。

おわりに

 決して愉快な記事ではなかったと思いますが最後まで読んでくださりありがとうございます。「同じ作家さんでもこの本なら好きだと思うよ!」「終盤に面白くなるから飛ばし読みでもここまではたどり着いてほしい!」などアドバイスがあれば教えていただけると幸いです。いつになるかは分かりませんが読書についてもっと楽しい記事も書きたいと思っています。よろしくお願いいたします。

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