目的目標から始まる問題解決の流れ

研修で基本の軸としてお伝えしていること。
それが、目的と目標から始まる問題解決の流れです。
問題解決となるとつい、問題の定義から入り始めがちです。
問題の定義は問題構造学的には、「理想」と「現状」のギャップを指します。
この定義は、私も参考にさせてもらっていますし、その通りだとも思っています。
しかし、問題解決の流れにおいては、この定義だけだと不十分だと思っています。

研修で使う次のようなケースの問題解決です。

相談内容「毎日ランニングが出来なくて困っているので、どうしたら毎日走れるようになるのか、アドバイスを頂きたい」

これを問題構造学だけで解決しようとすると

<理想>
毎日走りたい

<現状>
毎日走れていない

まぁどちらも曖昧なので、毎日何キロ?いつ走るの?とか、今は?と鮮明にしがちです。
これが、目的目標から始まる問題解決の流れだと。。。

<目的>そもそも何のために毎日走りたいの?
→体重を減らす為

<目標(理想)>どのような状態になりたいの?
→62キロの状態

<現状>現状はどのような状態?
→65キロの状態

<問題>ギャップは?
→3キロ重たいこと(その解決策として毎日走ろうとしている)

はい、解決策は他にないですか?
となるわけです。
毎日走る必要はもしかしたら、ないかもしれません。

上記のように手段が目的や目標になる人は、世の中にたくさんいます。
だからこそ、的確に目的や目標を見抜ける力や確認する流れを管理者には期待したいところです。

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