見出し画像

『壁を破る言葉 』 心のバリアやぶれないかやぶれるのかどっちなんだい。やーぶる。

図書館で、岡本太郎さんの本がたくさんありましたが、たまたまその本のタイトルに惹かれて読んでみました。大変自分の心に響く言葉ばかりで、心の栄養となり次の活動エネルギーとして使わせていただきました。2005年4月30日第1刷発行、2006年6月1日第2刷 株式会社イーストプレス発行の書籍です。

この本は、1ぺージ1行で、一番長いものでも、10行で1ページしか書かれていませんが、それにもかかわらず、言葉の意味は1ページ14行以上の密度であり内容で私にとっては価値がありました。

目次が、自由、芸術、人間という3つのテーマに分かれており初めから終わりまでどんどん引き込まれていく内容です。

 最初のページを開くと飛び込んでくる言葉が、『限界は考えない。人間は、はじめから限界のふちに立たされているんだから』でした。なんだこれはと感じつつ確かに言い得て妙で、当たっていると思いました。

 まず「自由」の章で一つご紹介をしますと右ページに「自由の実験室」という言葉のみ、左のページに「なぜ創るのかって? 創らなければ、世界はあまりに退屈だから、創るんだ。」と書かれています。最初右側のページだけ文字を見て読んで考えるとよくわかりませんでしたが左のページを読むとその理由だろうという内容が書かれていてすとんと腑に落ちました。

後に続く「芸術」の章からの抜粋引用もですが、右ページに「惰性的な空気の試読に侵されないために、人間は創造しなければならない。」左ページに「自分を実際そうである以上に見たがったり、また見せようとしたり、あるいは逆に、実力いかに感じて卑屈になってみたり、また自己防衛本能からあんぜんなカラの中に入って身をまもるために、わざと自分を低くみせようとすること、そこからだらくしていくんだよ。」 私の心にグサッと刺さる言葉で、創造をするということをしていかねばならない決心をしなければなりません。自分にできるかな?

 最後に「人間」の章からの一部引用抜粋、「絶望の中に生きることこそが、おもしろい。そう思って生きる以外にない。それが本当の生きがいなんだ。」この境地に到達していない自分があり、到達しないと生きがいが見つけられないのかなと思う自分がいます。

 あとがきで監修、構成をした岡本敏子さんが書かれている中でこう書かれていました。『出口が見つからないときにこの本のどこでもぱっと開いてみてください。必ずこの中に壁を突き破るヒントがあるはず。最後に誰かの役に立ちますように』と。

 自分もこの本からたくさんの元気と知恵をもらい、止まっていた歩みが再び動き出しました。 岡本太郎さんの生きかたに今感化を受けて、今からでも遅くないので壁を突き破っていきたいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?