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歯医者さんに行かなくても虫歯が一つもない人の特徴

いろんな患者さんを見てて
割とたまに見かける、
歯医者さんにあまり行ったことなくても
なぜか一つも虫歯がない患者さん。
( 羨ましい、、、)

「性格がマメで歯磨きを
頻繁にするからなのでは?」とか
「歯が強いからなんじゃ…?」
と思いますよね。

これ、よく言われる
「虫歯に強い歯」の考え方なのですが…
実はマメに歯磨きをしても
歯が強くても虫歯にはなるんです。


それはなぜか?

歯磨きをマメにする
細菌が増える暇を与えない

結果¦口腔内の総細菌数り、
虫歯になるリスクがります。
が、

歯科医院に行く機会があまりない
=自分の歯磨きの癖を知る機会もあまりない

ということなので、
どこかしら虫歯になるリスク
十分に残ります。


また、歯はエナメル質と言われる
人体で最も硬い組織
外側を覆っています。
そのエナメル質は、pH5.5酸性
(午○の紅茶ミルクティーぐらい笑)
から溶け始めるため
「虫歯に強い歯」という概念は
私たちにはあまりピンと来ません。

※ちなみに炭酸飲料pH2.3~2.9強酸性!



ではなぜ虫歯になりにくいのか?
この3つの条件が当てはまる方は
大抵虫歯がかなり少ないです


虫歯になりにくい人の条件3つ!
1. 普通に朝晩と2回は磨く(最低条件)
2. 歯並びが悪くない
3. とにかく唾液量が半端じゃない!!

  1. 普通に朝晩は磨く(最低条件)
      いくら歯並びが良くて
      唾液量が多くても
      あまりにも歯を磨く習慣がないと
      やはり虫歯にはなってしまいます。
      虫歯ができにくい体質の方でも
      最低でも一日2回
      磨いてることが多いです。

  2. 歯並びが悪くない
      歯が乱立していると
      汚れが溜まりやすく
      汚れの除去も難しにくい
      歯列形態になるため
      虫歯のリスクまります。
      実際、歯列不正の方は
      虫歯だけでなく、
      歯周病が重度であったり
      歯を多く失ってることが多いなと
      現場で色々な患者さんを見てて感じます。
      逆に歯並びが良い方は
      歯が多く残っていたり、
      歯も歯茎も健康な方が多いです。

  3. とにかく唾液量が半端じゃない
      3つの中で最も大きな理由が唾液量。
      虫歯のない方は
      本当に唾液量が多いです。笑
      でも唾液量が多いだけで
      虫歯がないのって
      なんだか不思議な話ですよね。
      実は唾液、ただのお口の水分かと思いきや
      いくつもの機能があります

今回は、その中でも虫歯予防につながる
唾液のめちゃめちゃ意外とすごい働き
についてご紹介していきますね。


①再石灰化作用

  唾液ってただの水分な気がしますよね。
  それが違うんです、、、!

  まず、「歯が酸や虫歯で溶ける」とは
  どう言うことかと言うと
  「エナメル質中のリンカルシウムが溶ける」
  ということなんですよね。

  そのリンカルシウム、実は
  分泌される唾液に含まれてるんです…!!

  よって、唾液には歯の補修作用があり、
  唾液量が多いと必然的に
  リンとカルシウムの量が増えますよね。
  なので、唾液の多い方は
  虫歯になりにくいのかなと思います。


②緩衝作用

  かんしょう?作用ってなんぞ?
  難しそう、、、
  と思われるかもしれません。笑
  大丈夫です、わかりやすく解説します。

  食事をすると
  酸を酸性する菌などの働きにより、
  口腔内が酸性に傾きます。
  その酸性に傾いた口腔内を
  中性に戻そうとする作用
  「緩衝作用」です。

  ー緩衝作用が働くメリットー
   ▫️酸性環境に強い虫歯菌の増殖を抑える
   ▫️によって歯が溶けるのを抑える

  唾液中のリン重炭酸という成分が
  緩衝作用を持ちます。


③自浄作用

  自浄作用とは
  「歯ブラシなどで磨くことなく
  勝手に口腔内が洗い流される作用」です。

  歯磨きやうがいをしなくても
  虫歯菌の栄養になる食べカスが
  人体の機能で自然と口腔内から減る
  と言うことはみなさん
  知っていましたでしょうか?

  唾液には水分潤滑成分が含まれてるため
  唾液が分泌される流れや、
  噛む動作・しゃべる動作など
  口腔内の粘膜が動くことで
  唾液がさらに動き、それによって
  歯にくっついていた食べカスが
  自然と洗い流されていきます。
  唾液量が多いとその流れも大きくなるのは
  なんとなく想像できるのではないでしょうか。


④抗菌作用

  唾液中の抗菌作用を持つ成分
  約10種類もあると言われており、
  抗菌成分虫歯菌にも例外なく効きます
  もちろん歯周病菌にも
  やっぱり唾液はただの水分じゃない、、、


いかがだったでしょうか!
今回は小難しいお話も
あったかもしれませんが、
唾液の重要性についてきちんと理解されてると
歯科関係者から「よくご存知ですね…」
と驚かれるかもしれません☺️


虫歯ができにくい人の特徴
自分の虫歯予防の参考にするのであれば

1. 1日最低でも2回は磨く
2. 歯列矯正を検討する(高額ですが…)
3. 唾液の分泌量増やすよう意識する
  ▫️水分摂取をこまめに
  ▫️唾液腺マッサージ
4. 口腔内が酸性に傾いてる時間らす
  ▫️ダラダラ食べをしない
  ▫️マメにお水を飲んで洗い流す
5. お口の中よく動かす
  ▫️おしゃべりを楽しむ
  ▫️よく笑う
  ▫️よく噛む!
などがあるかなと思います。
よかったら参考にしてくださいね

唾液腺マッサージについては
またの機会に詳しく
解説していこうかなと思います。


それと、虫歯になったことない方も
20歳を超えてたら要注意!!

20歳以降からは
免疫力がっていき、
大人になればなるほど
虫歯にならなくても
歯周病になる確率
どんどんがっていきます。
虫歯ができたことないからと油断してる方は
まずいですよ!!!笑

早いうちにかかりつけの
歯医者さんを見つけて
歯科衛生士に磨き方の癖
歯並びの特徴を見つけてもらい、
自分に合った磨き方
ぜひ一緒に探していってください𖧷˖°

虫歯や歯周病の治療を始めると
3ヶ月に一回のメインテナンスの費用を
1ヶ月に何回も払うことになりますからね…

ではでは今回はこの辺で🛋

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