遠野

私は私を消費する ※アイコンや見出し画像等、自作です。 Twitterで別名義…

遠野

私は私を消費する ※アイコンや見出し画像等、自作です。 Twitterで別名義にて掲載している作品を使用しています。

最近の記事

怒り.あるいは生活 / 散文

無駄に下向きに生えたまつ毛が、今日も目に入りかける。 今はなんとか入らなくて済んだ。 埃がこぼれ落ちる古いモップを忙しく動かし、朝の光を律儀に濁らせるのが、平日の朝の決まりになっている。 頻度はかなり減ったけど、今でも稀に、ああこの言葉は、と思うことがないわけではない。 しかし私は、私の感じる感動さえも信用が出来ない。 たまたま今そんな気持ちになりたいだけなのではないかと疑う。積極的に感傷に酔いたいだけなのではないかと考える。捉え方を甘くしているだけだと思える。感じかけた感

    • 今日みた夢. 【猫との再会】

      もう会えない、大好きだった猫。 夢の中だけど、本当に、抱きしめることが出来た。 あまりに嬉しくて寂しくて、忘れたくない夢だったので、絵に残した。 ただ私が無意識下で求めていただけなのだろうけれど、 もし、時間も空間も常識も超えて、ただひとりで(猫だけど、1匹という表現より適切に思う)、会いに来てくれたのだったら、嬉しい。 せっかくの夢なので、都合のいい解釈をさせてもらうことにする。 その柔らかさを、重みを、体温を、ありがとう。 よかったら、また会いに来てね。

      • 【漫画】記憶.【6p】

        1つになりたいと思える人がいて それが幸福かは わからなくて (初めから、あなたと1つでいたかった)

        • 夜と雨とアスファルト

          突然頭に浮かぶ光景の話. 子どもの頃から不意に、まるできっかけもわからないけれど、深夜の雨で濡れた、寂しいアスファルトの光景が頭に浮かんでくることがある。 それが浮かんでくると、一瞬でその場に丸ごと意識が連れていかれる。 私は、車道の表面を見ている。 雨。 濡れたアスファルトに点々と反射している、鈍く眩しい街灯の光を、暗闇から休むことなく降り続ける雨が、細かく揺らめかせている。 時々、何台かの車がそこを通過していく。夜中のアスファルトと同じ暗い色をしたタイヤが、僅かな道路

        怒り.あるいは生活 / 散文

          経緯

          生きているとどうしても、頭の中で言葉と想いが発生し続けて、止まらないことがある。 口からそのまま解放しては、身近な誰かを疲れさせてしまう。しかし、私の中に降り積もるばかりでは、私がそれらの重みで私が歩けなくなる。 そこで、それらをある程度文章にして、私の中から逃してみることにした。 ここに残すものは、ひとつの祈りの形でもある。