見出し画像

Badgerの今後の展望について

どうもモウリです。
今回はBadgerのロードマップが公開されたので、その周辺知識も含めてまとめたいと思います。
Badgerはあんまり情報がまとまっていない印象を受けるので、ぜひご活用いただければと思います。
参照: https://badgerdao.medium.com/badgerdao-setts-course-4e2a6263f45d

ロードマップ

以下の画像が公開されたロードマップです。ここでは2021年のQ1以降を解説します。

画像1

2021年 1月-3月

Badger Bridge
Badger BridgeはRenVMを搭載しており、ユーザーが自分の資産をネイティブではないブロックチェーンと互換性を持つようようラップすることが可能です。
ビットコインをEthereumで使えるようラップする例で言えば、WBTCやrenBTCが挙げられます。
現時点ではBadgerのSett Vaultに資金を預けようとすると、先程挙げたラップドBTCを取得しなければなりません。
RenVMを”Badger Bridge”という形でBadgerプラットフォームに直接統合することで、ユーザーはビットコインのラップ、入金、獲得、出金までをワンストップで便利に行うことができるというわけです。
また、このBadger Bridgeを利用するとリワードプログラムによるインセンティブとして$BADGERや$DIGG、その他抽選でNFTが与えられます。

Badger Zaps
こちらもBadgerでの体験をシームレスにするためのもの。Zapper FinanceのZap機能を統合したものになります。
かんたんに言うと、イイカンジのUIで自身の紐付けたウォレットからポートフォリオの追跡、取引、入金、資産のリバランスなどが行えるということです。
これがBadgerに組み込まれることでユーザーはBadgerアプリ内でSettへのデポジットやステークがかんたんにできるようになります。

CLAWS
こやつは期待の新人です。今Badgerには13億ドルの資金がロックされているのですが、そのほとんどは動かすことができません。
これは利益追求の柔軟性を阻害したり、DeFi全体の資金循環を止めてしまう良くないことです。
これを解決するため、BADGERトークンをデポジットした際に受け取れるbBadgerと、SLPの2つを担保とし、"利回り付きドル"としてCLAWSを発行できるようになります。
CLAWSの利回りには期限が設けられており、満期を迎えるとUMAで1ドルと交換することができます。
また、このCLAWSには専用のSett Vaultが用意されています。
こやつがリリースされるとBadgerのコンポーザビリティは爆発的に加速します。
例えば、CLAWSをmintしそれをSushiの流動性プールに提供してSLPを受け取り、さらにSettの専用Vaultにステークして追加のUMA、xSushi、bDIGG、bBadgerを得ることができます。
ダブルイールドとか、イールドセプションってやつですね。
これがどのくらいのインパクトを持つかは想像に難くないでしょう。

DIGG
DIGGはまだ初期段階にあります。このクォーターで機能の強化と新製品の導入が計画されています。

・Peg based rewards
DIGGのVaultsは通常と比較としてペグ以下の価格の場合より多くのDIGGを受け取り、ペグ以上の価格になった場合は少なめのDIGGを受け取ります。
・DIGG Stability Vault
Stabilize.Financeチームとの協力で、DIGGを安定化させるためのイイカンジのVaultを導入します。
・Honeypot Part II
3つの新しいNFTのがDIGGをステークしている人に提供されます。

全体的に価格をBTCにペグさせるために頑張るよって話です。

2021年 4月-6月

ibBTC
これはDeFi dollarとのパートナーシップで開始した”利回り付きビットコイン”です。
CLAWSのBTC版という感じで、bTOKENからibBTCをmintすることができます。
BadgerDEX
これは様々な種類のトークン化されたビットコインのスワップが可能になるLayer-2 DEXとして計画されています。ユーザーはsBTC、renBTC、WBTC、bBTCなどの間をシームレスかつ安価に移行することができます。
これは提携先が結構良かった記憶があるんですが忘れました。ごめんなさい。

まとめ

全体的に魅力的な商品であることには間違いないのですが、これまでの経緯を見るとロードマップどおりに製品がリリースされる可能性は低いんじゃないかと踏んでいます。
おそらく順番として最後に実装されるであろうBadgerDEXも最近になって噂が形になったという経緯です。長い目で見る必要があります。
またBadger DAOは自分たちのミッションを大切にしており、長期的な姿勢のせいか短期的にトークンに価値を還元するつもりがあまりありません。
Badger単体で手数料を受け取れる可能性は今後ありますが、少なくとも直近でその雰囲気はありません。
また、過去にBadgerトークンを一定条件下でバーンするBIPが提出されたものの、コミュニティの「Badgerは短期的な利益を追求しない」というコメント+雰囲気により僅差で否決された過去があります。
DIGGの説明はかなり簡単になりましたが、個人的にかなり面白いと思います。
Badgerトークンは私はもう持っていません。どちらにせよDYORです。

それではみなさん、ごきげんよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?