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日付に対して感じること

10年前の今日、わたしは国公立大学の後期試験を受けるため、他県にいた。
地震の少ない地域に住んでいたから、とても驚いたことと、テレビから流れる情報がとても現実には思えなくて呆然としていたが、揺れたが震度が大きい地域から少し離れていたこともあり、現実味が伴わず、どこか冷静である自分もいた感覚が残っている。

そうして10年が経った今日、日付はふつうに跨いだし、深夜ラジオもいつも通り聴いていた。日常をいつも通り続けていた。
そうして4:30を迎えようとしていて、今日はあさぼらけはちゃんと聴こうかななどと考えていたとき、佐久間さんのエンディングの言葉が響いた。

「わたしたちにできることは、日常を過ごすこと」

「エンタメは悲しいとき役に立たないけれど寄り添う。ラジオはいちばんあっているメディア。」

毎年、この日を重く受け止めて過ごしていない自分自身に薄情だなという軽蔑や、世間との熱量の差を持て余していた。だから、ひとつめの言葉にとてもハッとさせられた。きっと、エンタメの最前線に立つ人が発した考えだからこそ、スッと気持ちが入ってきたんだと思う。今までの自分の気持ちの落とし所が見つかったような、そんな腑に落ちた感覚になった。

そして、そんな佐久間さんだからこそ、ふたつめのメディア論もすごく説得力があり、改めてラジオのよさを感じる回となった。

これからも粛々と日常は続いていく。

#ラジオ
#オールナイトニッポン0

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