見出し画像

心の中に居続ける、小さな私たち

「負けんなよ」

炎天下のグラウンドを必死に駆け回った幼い時、窮地や踏ん張り時にはいつも声が聞こえてきていた。大きな声を出すことが得意でない私もメンバーに対して「負けんな」「行け」と声を出していた。

幼く、張りのあるその声は今も私の中でこだまする。

サッカーに汗水垂らした経験は、確実に私に刻み込まれている。「死ぬ気で頑張れ、死なないから」「下向くな」の言葉と、試合後の喜びや悲しみ、悔しさを共有する時間と空気。

頑張ることを強いられすぎない現代社会。けれども時に踏ん張らなければならない時がある。それは自分自身との対峙の中で、乗り越えなければならない自分がそこにいるとき。

何より背を向け、目を背けたくなる。

そんな時、今でも鮮明に聴こえてくる声がある。

負けんなよ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?