「生殺与奪の権」から考えた在り方
鬼滅の刃の最新刊が5月13日に発売されましたね。我が家も特装版をゲット。単行本を書店で予約して購入したのは人生初の経験でした。週刊少年ジャンプで2016年1月より連載が始まったこの漫画。個人的には各キャラクターの持つストーリーがしっかり描かれているためか、セリフに共感したり自分の日常に置き換えて考えてみたりできるので非常に面白いと思っています。
いくつか好きなセリフがあり中でも一番印象深いのが、第1話で鬼殺隊水柱である冨岡義勇が主人公である竈門炭次郎に言った言葉「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」です。この漫画での意味は弱者が強者に命乞いをしたところで弱者の命が助けてもらえるわけではない、頭を下げる前にやることがあるだろう!といったところでしょうか。相手が義勇ではなく他の柱、ましては鬼であれば間違いなく炭次郎と妹のねずこは殺されていたでしょうね。
しかし、この「生殺与奪の権」、命に限った話ではないなーと。組織では上司(強者)と部下(弱者)が存在し、上司の気に入ることをすれば部下の評価は上がるし気に障ることをすれば部下の評価は下がるでしょう。また、上司の気に入ることというのはその上司の価値観に左右されやすい。なので、気に障ることをするな!とか組織のやり方に逆らうな!とか長い物には巻かれとけ!など、部下は弱者として上司に「生殺与奪の権」を握られ続けるといった在り方が出来上がる。弱者の立場として、ここまでは例え受け入れがたくとも一旦は受け入れないといけないのかな(泣)
でも、ここから先がとても大事だと思っていて、このまま自分の権利を相手に渡して何も考えず相手任せにするか、糧にして行動し続けるか。前者のほうが多分楽ですが、その価値観に支配されるとそこでしか生きていけなくなるし、生殺与奪の権を握られている以上、いつ見限られるか分からない。そのため、常に強者からの評価ばかり気にしていないといけなくなるかもしれません。後者はきっととても苦しいです。認めてもらいたい・分かってもらいたいと思えば思うほど苦しくなるかもしれません。でも行動し続けている人を見ている人は見ているもので、上司や組織よりももっと大きな強者から味方を得られることだってあると思っています。
きっとどちらを選んでも正解です。というより答えというものはなくて、結局は「自分がどう在りたいか」なのでしょうね。第1話で義勇は炭次郎に「在り方」を説いた。義勇にとっての正解は「鬼を殺す」ことのはずなのに、です。すごく厳しい言葉なのですが素敵な方だなーと思ってしまいました。この漫画、このセリフ以外にもたくさん考えることができるテーマであふれているので少しずつ書いていこうと思っています。漫画が好きな私としては好きなことから学べるってイイ!
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