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ミュージアム探訪2021年3月 コンスタブルの風景画と北海道産ワインに酔う

「コンスタブル展」@三菱一号館美術館
絵の中の時間は止まっているものではないんだと、ハッとしました。雲の動きや、時間とともに移ろう光が、まるで目に見えるようなコンスタブルの風景画。

ともにイギリス風景画の一時代を築いたといわれるターナーが、各地を旅して景色を描いたのとは対照的に、自分の生まれ故郷や暮らした場所を見つめ続け、屋外で描き上げることにも、こだわったそうです。

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※撮影OKだった作品「虹が立つハムステッド・ヒース」1836年

広い空や大きな樹々、小川のせせらぎ、光輝く少年の姿。描かれた、のどかな自然に、生まれ育った北海道を思い出さずにはいられません。

コンスタブルの作品が目に焼きついているうちに、とっておきの北海道のワインを開けることにいたしました。

じっとその土地を見つめて、小規模栽培・少量生産から始め、10年近くかけてワイナリーをつくった、北海道・三笠のタキザワワイナリーさんのピノノワール。やっと味わうことができました。

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もっと寝かせても美味しい、とのことでしたが、確かに硬さはあるけれど、とても深くて、「青い」というのが、こんなにも心地よく感じる不思議。
〈ああ、寝かせたらどうなるのかなぁ〉


ワインのボトルの中に流れる時間を感じるためには、2本以上用意する必要があったのでした。





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