宇宙の真理を説くことはできない
物事に「善も悪もない」し
あなたには「やるべきこと」や「あるべき姿」なんてなくて、
あなたはそのままでいい。
これを伝えられた時、
以前の私はどうしてもその理由が知りたくなりました。
善も悪もないってどういうこと?
やるべきことなんてない、でもやらざるを得ない目の前のこのコトはどう処理したら良いの?
ありのままでいいとは言っても、廃人みたいになって暮らしてしまいそうで怖いのだけど。その怖さにはどうしたら打ち勝てるの?
わたしはどうして解らないの?
こんな疑問が何年も頭の中で復唱されていました。
とにかく「解らない」という状態が長く続いていたんです。
そしてべんちぇすまなは突然の一瞥体験をします。
「善と悪がない」「やるべきことはない」「守るものもない」
必要とする全てがすでにここにあり、完全に満たされている世界を目撃します。
有無を言わさず「そうである」「知っている」という感覚
自分を「完全なもの」として、そして「完全なものの一部」として認めたという事実だけがそこにある時間。
これを体験したまなは完全なる存在としてそこに在りました。
しかし時を重ねるうち、その状態が薄れ気がつけばべんちぇすまなという分離した自我に戻っていきます。
わたしは過去の自分を満たすため、発信を続けていたのでした。
過去の記憶にある「解らない」を埋めるための作業に没頭していたのでした。
しかしその作業はわたしを完全なるものから分離し、分離したわたしの発信を受け取る側の「解らない」を刺激するだけでした。
それに気がついた時、まなの意識がもう一度あのときの完全なる在り方であった瞬間の記憶と交差します。
宇宙の真理を解き明かそうとすればするほど、真理から遠ざかる。
「善悪」がないのはなぜか?
ー それが宇宙の真理だからです。
「やるべきことがない」とはどういう意味なのか?
ー 意味なんてありません、ただ宇宙意識は完全で満たされている意識です。だからそこに不足は存在しません。不足が存在しない限り、必要も存在し得ません。よって「やるべきこと」なんてそもそも存在しません。
「ありのままそのままのあなたでいい」の意味することはなに?わたしはどうしてそれを体現することが出来ないの?
ー だから意味なんてないのです。「ありのままそのままのあなたでいい」ただそういうことです。どうして体現できないか、それはあなたがありのままでいることを拒んでいるとも言えます。もしくは「ありのままそのままのあなたを体現していない」という状態そのものが、ありのままそのままのあなたの体現であるということも言えます。こうするならば「ありのままそのままのあなた」でいられていない時などないということになります。
あの頃のわたしは過去の自分を満たすため、宇宙の真理を噛み砕いて伝えようということに神経を高ぶらせていました。
その結果はわたし自身の自我を活性化し、受け取る側の自我を刺激しているきました。
真理は解こうとすればするほどに、それはより複雑で混乱を招くのです。
真理はそのまま受け取ることしかできません。
そこに人間意識の介入の余地がない、それほど完璧なものだからです。
わたしはこの混乱という経験と、発信者としての責任というエゴのおかげで、真理への路の歩き方をおさらいすることが出来ました。
その路もいたってシンプルなものでしたので、助かっています。
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