散らかった部屋では集中できない科学的根拠(仕事が捗る部屋片づけ.002)

こんにちは。捨てない整理収納アドバイザーの米田まりなです。今回は、机の散らかりと、集中力に関するお話です。

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「また机にマンガ本なんか置いて。机が散らかっていたら勉強に集中できないよ!」
小さいころ、そう両親に注意された経験がある方は多いのではないでしょうか。

文句を言いながら、しぶしぶ机に向かっていた方がほとんどだと思います。
これに関して、プリンストン大学の神経科学機関の研究からも興味深い「裏付け」がされています。(「Interactions of Top-Down and Bottom-Up Mechanisms in Human Visual Cortex」」 Stephanie McMainscorresponding author and Sabine Kastner・2011年)

まず、次のイラストを見てください。

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いかがでしょう。それぞれの絵を見て、どういった印象を抱きましたか?

この研究では、「視界に与える刺激の種類と、集中力の相関関係」がテーマとなっています。実験結果から、「視界に、体系化されていない複数種類の刺激が加わるほど、脳の集中力は低下する」ということがわかりました。

人が視覚情報に優先順位をつけるとき、「ボトムアップ型注意」と「トップダウン型注意」の2種類が相互に働いています。

ボトムアップ型注意」では、自らの意志とは関係なく、目に入った刺激をベースにして、何に注目すべきかを判断します。
対して「トップダウン型注意」では、あらかじめ頭の中で決めている事前情報をもとに、バイアスをかけて見る対象を選びます。

 よくわかりませんね・・・。もう一度、先ほどの実験で使われた2枚のイラストを見比べてください。

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Bの方が形の種類が少なく刺激が少ない印象ですが、一つだけ種類の異なる☆が、自然と目に入ります。これは「ボトムアップ型注意」です。
一方、Aでは漫然と絵を眺めていると何が何やらよく分からないですね。ここで「■を見なさい」と指示されると、途端に◾️のマークだけが気になってきます。これは「トップダウン型注意」と言えそうです。

部屋の片付けに関連してくるのが、「ボトムアップ型注意」による作用です。どんなに頭では「気にしない」と考えて作業していたとしても、視界に余計な情報が一つでも入ってくることで、集中力は減退してしまうのです。

「勉強机に漫画を置いていると、ついつい読んでしまうから、本棚にしまいましょう」という、幼少期のお母さんの注意は、勉強以外のものを視界に入れないことで、ボトムアップ型注意をコントロールする、理にかなった注意だったのです。

今取り組んでいる勉強や仕事と 関係のない、 領収書やや読みかけの 本が、机の上に置きっ放しになっていませんか? 作業内容と関係のないものが視界に入っただけで、「違和感」「刺激」になりがち。集中力をさまたげるので、作業前にパーっと取り除き、デスク上をゼロにするところから、始めましょう。

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読んでいただきありがとうございました!! 

次回記事では、集中力をキープするキーワード「未完了のタスク」について紹介していきたいと思います🙌 よろしければぜひ、フォローをお願いします。

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