何を一般常識とするか?

常識がない」「教養がない

このようなことを言われたことがないだろうか。

大学時代に先輩から言われた嫌味のなかで

「○○大学って勉強ばっかしてるから常識ないんだね〜」

というのがある。

私だけに言うなら構わない。

○○大学は〜とひと括りにするのはその大学の人に対して失礼である。


その先輩はというと所謂Fランと言われる大学に行っていて、四国4県すら答えられなかった

都道府県の位置とか小学生でも言えるわ。
一般常識ないのはお前だろと今なら思う。

あまり書くと先輩への誹謗中傷になってしまうのでこの話はここまでにしよう。


私からしたら常識がない≒一般教養がないである。
個人的に思う一般教養は中学卒業〜高1レベルである。

日本人であれば読める書けるは当然。
都道府県が何地方にあるかと位置はわかって当たり前
県庁所在地も正しく書けるのが最低ライン。

そして理想を言えば一定規模以上の市町村は一通り読めてほしいし
旧国名も場所がわかる、正しく読めるレベルまで欲しい。

旧国名さえ分かれば大体の位置まで把握できる。

こんな偉そうに話しているが、恥ずかしながら私はアメリカの西海岸と東海岸の違いがわからない。
ニューヨークやロサンゼルスが西か東かわからないようなレベルだ。

いくら教員免許があるといえども、こんな奴に地理なんて教わりたくないだろう。私も教えたくない
ぶっちゃけ時差の計算とか高校受験終わったら地理選択でない限り使わない。
大人になってよほど海外旅行に凝りだしたとか、貿易関係の商社で…なら話は別だが、それ以外で時差の計算ってどこでするのかわからない。

でも時差の計算や都市の位置は教養として持っておくべきだと思う。


理科に関しては基本的な元素と同素体、同位体くらいはしっかり知っていてほしい。

トリチウムは水素の同位体です。
もう一度いいます。トリチウムは重水素です。

また、理科にはいざというときに役立つライフハック的な知識もある。
例えば消火。普通火災、油火災、電気火災(、金属火災)と、火元によって消火の方法が変わる
また、火がつくには可燃物(紙や油など)、支燃物(例えば一定濃度の酸素)、温度(引火点/発火点)が必要である。
逆を返せばこれらの一つでも欠ければ火はつかないのである。

よく言われるのが火のついた天ぷら油に水をかけてはいけないという話。
天ぷら油はそれ自体が180℃以上と高温なため、そこに水(沸点100℃)を入れると一気に水蒸気になって爆発する。
だから、窒息消火といって酸素を遮断してあげることで消火できる、という話。
そのためにものを被せたり、マヨネーズを投げ込むといい、とよく言われている。(実際効果があるかどうかは諸説あるが)

あくまでこれは一例だが、理科は日常生活と繋がっているからこそ、基礎教養として必要だと考える。
かがくの ちからって すげー!


他にも個人的には芸能人や有名人の手書きの報告はその人の人となりや教養が出てくると思う。

政治家の大半が習字(毛筆)がうまい。
毛筆がうまい人が、運筆・筆圧の強弱が自由自在に操作できるのは感服する。

私は硬筆(かきかた)を小学校に上がるくらいまではやっていたが、毛筆は学校の授業以外で全くしていない。
手本通りに筆を動かすことができず、今でも毛筆には苦手意識がある。
教職課程の中で習字の授業があったが、いつも下手すぎて90分かけて格闘していた。
といってペン字も最近は…お察し。

よく「字がきれいな芸能人」に挙げられる字は、漢字とひらがなの比率や、一文字一文字のバランスが良いように感じる。そして線がきれい。
あと点画の連続性(行書や草書なら繋がるだろうなと思われる部分)が見える。

汚いな〜と思う字はたいてい字の線ガタガタだったり、点画の連続が見えないものが多い気がする(※私見)

私も字は汚い方だと思うが。

と、私見たっぷりに常識を語っていったが、ようは義務教育だけはちゃんと受けて、平均的な中学生レベルの学力は保持するべきということである。

そのための義務教育なのだから。

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