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「死刑執行のノート」祝!翻訳ミステリー読者賞8位

前回、はじめて読書会に参加したことを書いたが、じつはその後、もう一度参加したのだった。

当日は訳者である鈴木美朋ご本人も参加されるとのことで、こんな貴重な機会はそうそうない!と思って勇んで申し込んだ。

そのときの課題書が『死刑執行のノート』。ずっしりと内容が重く、でも、重いだけでなく、終盤は涙が止まらないほど、胸に迫る作品だった。

人生の岐路。
あのときあの道を選んでいたら、どうなっていた?
人生どう転ぶか、じつは紙一重ではないのか。
そうは言っても、絶対的に道を外してしまったとしたら、それは自己責任か?
突然に絶たれた命。
命が続いていたとしたら?
人は変われるものなのか?

時々手を止め、顔を上げ、考えにふける。
そしてまた読み始める。
まったくうまく説明できていないが、そんな作品だった。

この美しいカバーの『死刑執行のノート』が、翻訳ミステリー読者賞8位に輝いた。
前回の課題書『トゥルー・クライム・ストーリー』も9位にランクイン。

なかなか話題作を読む機会がないなか、タイムリーな作品を読めたこと、世話人さんの選書センスに感謝。

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