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【ベアラビ09】フィードバックが信頼されない理由:バーナム効果の影響とは?


ラビちゃん:ベア博士、最近上司からのフィードバックをもらったんですけど、なんだか「君はとても協力的で、皆に好かれている」って曖昧な内容ばっかりで…これって本当に私のことを分かって言ってるんですかね?


ベア博士:それは「バーナム効果」の影響かもしれないね、ラビちゃん。


ラビちゃん:バーナム効果?なんだか聞いたことないけど、どういう効果なんですか?

ベア博士:バーナム効果は、誰にでも当てはまるような曖昧で一般的な言葉が、自分に特有のものだと信じ込んでしまう心理現象のことだよ。たとえば「あなたは時に内向的で、時に外向的です」なんてフィードバックを受けたら、誰でも「そうだな、自分に当てはまる」と感じるんだよね。でも、それは実は特別なフィードバックじゃないんだ。


ラビちゃん:なるほど、だから私が「皆に好かれている」って言われても、別に誰にでも言えることですよね。でも、どうしてそんな曖昧なフィードバックが使われるんですか?


ベア博士:一つの理由は、上司が無難なフィードバックをしたいときに、バーナム効果を無意識に利用してしまうことがあるんだ。具体的な指摘を避けたり、全員に同じようなフィードバックを与えることで、誰も傷つけずに済むというわけだね。しかし、それでは本当に役立つフィードバックにはならないんだよ。


ラビちゃん:うーん、それって全然意味がないですよね。フィードバックをもらっても、「結局、何を改善すればいいのか分からない」って感じになっちゃいます。


ベア博士:その通りだよ、ラビちゃん。バーナム効果に頼ったフィードバックは、社員に具体的な成長のヒントを与えることができないから、結局は無意味になってしまうことが多いんだ。それに、受け手が「これって自分だけに当てはまるフィードバックじゃないんじゃない?」と気づいてしまうと、上司への信頼感も低下してしまうリスクがあるんだ。


ラビちゃん:それじゃあ、どうすればいいフィードバックができるんですか?博士がもらったフィードバックも、ちょっとバーナム効果っぽくないですか?


ベア博士:そ、それは…まあ、確かに僕も「あなたは頼りになる人です」なんて言われたけど…うーん、僕も気をつけないといけないな。でも、効果的なフィードバックをするには、具体的で実行可能なアドバイスを盛り込むことが大切だよ。「この部分は特に良かった」「次はこうしたらもっと良くなる」といった具体性のあるフィードバックをすることで、社員は自分の成長に役立つ情報を得られるんだ。


ラビちゃん:具体的なアドバイスか…確かに、そういうのがあった方がもっと頑張れそうです!じゃあ、次に上司がフィードバックしてくれるときは、もうちょっと具体的にお願いしてみようかな。


ベア博士:それは良い考えだね、ラビちゃん。そして、上司としてもバーナム効果に気をつけて、意味のあるフィードバックをすることが重要なんだ。社員の成長をサポートするために、具体的で正確なフィードバックを心がけよう。

まとめ

バーナム効果とは、誰にでも当てはまるような曖昧なフィードバックが、個人的なものと誤解される心理現象です。フィードバックにバーナム効果が多用されると、社員は具体的な成長のヒントを得られず、結果的にそのフィードバックが無意味になってしまいます。効果的なフィードバックを行うためには、具体的で実行可能なアドバイスを提供し、社員の成長をサポートすることが重要です。

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